昔、日テレで「火曜サスペンス劇場」通称”火サス”という2時間のドラマ枠があったんですよ。Wikiによれば、2005年に終了したようです。
他局でも2時間ドラマは色々あって、「家政婦は見た」とか結構観てました。
大袈裟な展開とかが多い中で、火サスはわりと渋めの作品も多く、いかりや長介さんが主演していた「取調室」などが結構好きでした。
あとはコメディ要素ありで渡辺えり子(現:渡辺えり)主演の「転勤判事」とかが好きでした。
2時間ドラマって、シリーズ物が多くて、主人公はだいたい同じ人が演じているのですが、好きだったシリーズに「女検事・霞夕子」という夏樹静子原作のシリーズがあって、私が見始めたのは鷲尾いさ子さんが主演だった時です。
初期は、桃井かおりさんが主演だったようですが、スタッフと揉めて降板したとか(笑)本当かどうかはわかりませんが、桃井さんならありな感じが・・・。
桃井かおり版は全10作、その次の鷲尾いさ子版は全20作。
起こった事件に検事自ら現場に足を運んだりして、事件解決に導くみたいなお話です。
鷲尾いさ子版の中で、特に印象に残った作品が2000年放映の「知らなかった」という作品で、なぜこの作品だけが心に残っていたのか全然わからないのですが、「また観たいなぁ」とずっとずっと思っていたのです。
再放送したことがあったかはわかりませんが、テレビは捨ててしまったし、有料のネット番組は契約する気がないからあるのか知らず・・・。
しかも20年以上前の作品となれば、もう観られないのかなぁ~と諦めていました。
それが、つい先日Amazonプライムで無料で上がっていたんです。
「ひょぇええええぇ!」
超がつくほどびっくりして、早速視聴。
忘れていたところもありましたが、念願の回を観られて、本当に満足しました。
そのほかのエピソードも少しずつ観ています。
桃井版も2作品だけですが上がっていて、鷲尾いさ子さんが出産のために降板した後の主演は床嶋佳子さんでしたが、床嶋版も何作か上がっているようなので楽しみです。
知らなかった
このエピソードは、小松政夫さんと冨士眞奈美さんがメインキャラという、なんとも渋い登場人物で、このふたりは夫婦なのですが、夫が妻を殺害するが事故と片付けられ、それに納得できなかった霞検事が少しずつ真相に迫っていくというストーリーです。
(ネタばれっぽいですが、コロンボと同じで犯人を当てるというより、視聴者が知っている犯人を、主人公がどうやって犯人と暴くのかという内容なのです)
「知らなかった」
というのは、夫が妻が死んだあとで何度もつぶやいていた言葉なのですが、この言葉がきっかけで真相が暴かれていくのです。
知らなかったという言葉を繰り返し、呆然とする夫。
その言葉の意味が分かった時、なんとも切ない気持ちになるのでした。
20数年前のドラマを念願かなってやっと観ることができ、本当に嬉しいです。
鷲尾いさ子さんて、お世辞にも演技が上手いとはいえませんが、独特の雰囲気があって、この役はとても合っていたと思います。
今、ご病気をされていると何かで読みましたが、回復をお祈りいたします。