あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

特発性間質性肺炎 ~指定難病は治るのか①~

効果・効能には個人差があります。すべての方に当てはまることではないため、参考程度にお読みください。真剣に書いているため、結構長いです。斜めに読んでほしくないため、興味のない方はこのシリーズはスルーしてください。

【指定難病とは】

有名人で間質性肺炎で亡くなった方で記憶にあるのは、美空ひばりさんでしょうか。最近だと上岡龍太郎さんも死因は間質性肺炎でした。歌手の八代亜紀さんが膠原病の一種である指定難病の抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎と急速進行性間質性肺炎で亡くなったのは記憶に新しいところです。膠原病というのは、全身の血管や皮膚、筋肉、関節などに炎症が見られる病気の総称で八代さんはその膠原病の中で難治と言われる2つの病気が大きな死亡原因だったようです。指定難病というのは、「難病」つまり明確な治療方法が確立しておらず、長期の治療を必要とする病気のことで、種類によっては経済的にも非常に負担を強いられるため、国が「難病の患者に対する医療等に関する法律」に定められる基準に基づいて医療費助成制度の対象としている難病を「指定難病」と呼びます。

すべての難病が対象ではないのですが、間質性肺炎も条件が合致していれば「指定難病」とされ、国や地方自治体からの補助を受けることができます。特定医療費(指定難病)受給者証を病院で提示すれば窓口負担が軽減されます。

【特発性間質性肺炎】

八代さんの死亡原因のひとつでもある間質性肺炎ですが、最近よく聞くのは、特発性間質性肺炎です。

この特発性(とくはつせい)間質性肺炎とは どのような病気なのでしょうか。

正常な肺には、吸い込んだ空気を入れるぶどうの房状の「肺胞(はいほう)」と呼ばれる小さな袋が多数あります。 間質性肺炎はその原因や病気の性質によって何十種類に細かく分類されていますが、多くは「間質」と呼ばれる肺胞の壁に炎症や損傷が起こる病気です。 肺胞の壁が厚く線維状に硬くなるため(線維化)、呼吸をしても酸素を取り込みにくくなります。間質性肺炎は、ウイルス性や薬剤性(薬を飲むことで発症する)など様々な原因から発症しますが、特発性というのは、原因が分からないという意味で、なぜこのような症状になるのか今のところ分かっておらず、治療についても基本は投薬治療で間質が線維化するスピードを遅らせるという対処治療のみとなります。

現時点では基本的に薬で進行を遅らせるという治療しかないため、薬物治療をしていてもゆっくりと徐々に症状が重くなってくるため、とてもつらい病気です。

死亡率を見ると、急性型では3ヶ月以内で死亡、慢性型では4~5年で死亡。

5年生存率36.6%、10年生存率22%となっています。

【治療薬について】

現在、間質性肺炎の治療薬は症状のタイプや重さで組み合わせて処方されているようですが、代表的なものは以下の4種類です。

★線維化が強いタイプ:特発性肺繊維症など

抗線維化薬➡プレスパ🄬、オフェブ🄬

この2つの薬は治療効果に大きな差はなく、患者の症状に合わせてどちらかが処方されます。プレスパ🄬は、特発性肺線維症にしか適用しない薬です。

このため、どちらかひとつを服用するのですが、途中で変更することもあります。

副作用としては、プレスパ🄬は光線過敏症、食欲不振や胃の不快感吐き気など、倦怠感や眠気があります。オフェブ🄬は、下痢、吐き気、食欲不振、肝機能障害

この中で特に怖いのがプレスパ🄬の副作用である光線過敏症です。これは太陽に当たると普段はなんてことのない紫外線量だったりしても、皮膚に赤みやかゆみ、刺激感などの症状が出てしまうので、日焼け止めをしっかり塗る、なるべく必要以上に紫外線を浴びない工夫をする必要があります。このため外に出ることが多い人は、オフェブ🄬が処方されることが多いようです。

★炎症が強いタイプ:多発性筋炎に伴う間質性肺炎など

抗炎症薬 ➡プレドニン🄬、プログラフ🄬

プレドニン🄬は、いわゆる副腎皮質ホルモン、つまりステロイドです。炎症の症状が強い場合は、ステロイド療法で炎症を抑えます。副腎皮質ホルモンは、日々体内で作られているもので、体内の炎症を抑えたりしています。この副腎皮質ホルモンを点滴や薬として一時的に多く服用し、体内に流れる量を多くして炎症を抑えていくのです。

このステロイド治療は、量や止めるタイミングが難しく、急に止めると副作用が強く出る(ステロイド離脱症候群)ことがあり、慎重に進める必要があります。

間質性肺炎で急性増悪(きゅうせいぞうあく)になった人に大量のステロイドを投与して体内の炎症に対処するということがあります。

急性増悪とは、急激に病状が悪化して命の危険を伴う状態になることで、急性増悪が起きた時は、生存期間が2か月以内と予後が大変悪い状態です。

ステロイドの副作用としては、感染症にかかりやすくなったり、胃腸障害、高血糖(糖尿病)、骨粗鬆症(骨がもろくなる)などがありますが、服用に際しては、このような症状を予防する薬と一緒に服用するため、安全性は担保されているようです。

一方、プログラフ🄬は、免疫抑制剤です。

ステロイドの効果を高めたい時やステロイドを減らした時の副作用の軽減のために処方されます。しかし、この薬自体も副作用はあり、プレドニン同様、感染症、高血糖(糖尿病)があり、他に腎障害などがあります。

このふたつの薬は量を多めにして徐々に減らしていく、症状を見て適宜量を調整するというこまめな調整が必要な薬で、長期服用で副作用や合併症が出ることもあるのでしっかりと医師や薬剤師の指導に従うことが必要です。(薬剤に関する参考:32回 公開医療講座#8「間質性肺炎の薬について」主任薬剤師 岩城 孝宏

【間質性肺炎は完治しないのか】

さて、ここまでは間質性肺炎とその治療について書いたわけですが、上記の通り特発性間質性肺炎というのは、状態によっては指定難病になるなど治療しても完治の見込みがない予後の悪い病気というのはわかりました。

でも、完治とはいえずとも、状態が良くなることは本当にないのでしょうか。

呼吸器の専門医が治らないと言っているのですから、そうなんだろうと思わなくてはならないと思いつつも、私自身は以前から人間の治癒力というものは、西洋医学では計り知れないと思ってきたので、今まで書いた内容はすべて西洋医学、つまり対処療法での治療ですから、東洋医学ではどうなのか・・・ということを考えてみたいと思ったのでした。

先日ご紹介した「運命が変わる未来を変える」という書籍ですが、これはツキを呼ぶ魔法の言葉で有名な五日市剛さんと西洋医学と東洋医学を融合させ「気」という生命エネルギーを活かす総合的な医療を実践されている医師の矢山利彦さんの共著に矢山先生がなぜ外科医でスタートしたのに治療に東洋の漢方を取り入れることにしたのか、本筋ではないので簡単な内容ですが、お話されていた箇所がありました。

私は九州大学の医学部で西洋医学を学び、外科医としてスタートしました。あるとき西洋医学だけでは病気を治せないことに気づき、東洋医学を学び始めました。漢方を学び、患者さんの治療に使ってみるとこれが効くのです。患者さんも喜んでくれる。嬉しくなってまた勉強すると、今度はさらに治療が難しい患者さんが来るようになる、また勉強するの繰り返しで東洋医学の世界にのめりこんでいきました。(P.40 意識と言葉が体を変えるより一部抜粋)

このことで、もう少し東洋医学(漢方)について学んでみようと思ったのです。

そして、西洋医学と東洋医学の根本的な考え方の違いを知り、それぞれに良いところも悪いというか苦手な部分もあり、両方の良い部分を融合させて治療すれば今よりもさらに医療は良い方向に行くのではないかと思いました。

でも、西洋医学のお医者さんて、妙にプライドが高く自分が習ってきたものが絶対という人も多いので、もっと広い世界に目を向ければ、もっと良い治療ができるという視野がない人が多い印象なので、そこはとても残念です。

矢山医師のように柔軟に物事を考え「患者さんのため」という視点を持つ人が増えたらいいなと思います。(②に続きます)