あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

カラオケマン 最後のロマンス ~風間杜夫ひとり芝居~

風間杜夫さんの一人芝居、カラオケマン~最後のロマンス~を観てきました。

六本木の俳優座劇場は初めてでしたが、思ったより座席の前が広くて窮屈ではありませんでしたが、ちょっと古い設備だからかお尻が痛くなりました。

風間さんのカラオケマンは、48歳だか49歳の時が初演だそうで、その時はカラオケで歌を歌うのが3度の飯より好きというバリバリのサラリーマン役で、そこから年齢を重ねるにつれ、その時代その時代で風間さんの年齢ほとんどそのままに主人公牛山明も育ってきました。

初回上演から観ている私としては、74歳の牛山明(風間さんも74歳)の「74歳」という歳を聞いて「早いなぁ~」と感慨深く思いました。

思えばたった1度最後だけ観られなかった2010年の第5部「霧のかなた」で幕を引いた後、11年後の2021年に第6部「帰ってきたカラオケマン」を池袋の東京芸術劇場シアターウエストで観て、相変わらず面白いなぁ~と。

カラオケマンというくらいなので、かならず風間さんの「生歌」が入るのですが、甘い歌声は健在で、最新作なんてお客さんに1パート歌わせるという演出。

一応、歌詞カードも配られているのですが、正直「どんな歌だっけ?」な歌で(笑)

また、出てくる時事ネタが子供の頃の思い出なので、私はまだ生まれていないのです(笑)だから、年配のファンは結構ウケてましたけど、なんとなくおぼろげに知っているだけなので、その点は私より若い人が来ていたら結構ぽかんなところもあると思います。

でね、最近時事ネタがちょっとくどいんですよ。

戦争というか反戦という部分を主張したいのはわかるし、それが悪いわけじゃないのですが、もう少しコンパクトにしてもいいのかなと。

ここは、作者の水谷隆二さんも一緒に年を取ってきているので、今の世の中を見ていて思うこともたくさんあり、そういうネタを入れたいというのは理解できますけど、あまり作者の主張ですって感じの場面が長いとせっかく舞台の世界に入り込みたくてもちょっとなぁ~となってしまうので、その点は短めにお願いしたいです。

最後のロマンス

御年74歳になった主人公牛山明は、今回九州で観光ガイドをしています。

そこで知り合った30代後半のバスガイドに淡い恋心を抱き、お好み焼き 源さんで待ち合わせしておしゃべりするのを楽しみにしているのです。

なぜかカラオケの歌えるお好み焼き屋でふたりでデュエットまでして大喜びの牛山明ですが、東京にいる娘から相談があるとの電話。数年前に亡くなった妻の墓参りで集まった娘の話を聞けば、夫が浮気して「どうも本気かもしれない」と・・・。

大企業に勤める男と結婚して安泰だと思っていた娘の一大事に74歳になっても単純に自由を謳歌するのが難しいようで・・・。