認知症の原因の6割以上を占めるアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)。
このアルツハイマー病にかかると、どのように病状が進行していくのでしょうか。
軽度:年月日がわからなくなることがあるが、日常の生活に支障はない
軽度~中程度:季節に合った服などを自分で選べない
中程度:料理や買い物ができないことがある
重度:家の中でトイレなどの場所がわからなくなることがある
また、症状の重い方の特徴として、直前のことも思い出せない(食事をしたことを覚えていないなど)ことがあり、同じ話を何度も繰り返す(直前のことを覚えていないので、自分が何を話したかわからなくなる)、夜寝ている時に暗くなることで不安が募り、(せん妄状態で)叫んだり暴れたりする・・・などがあります。
自分自身のことが出来なくなるので、介護している人が着替えや何かをすべて手伝ってあげないと何もできない。徘徊などが酷くなると片時も目が離せなくなるという、介護する人にとっては相当な体力と気力が求められる状態になっていきます。
アルツハイマー病の人自身がうつになることも多いそうですが、介護疲れから家族がうつになり、自分の親と心中とか親を殺してしまったという痛ましい事件も起きています。
このように本人だけではなく、介護者の日常生活を崩壊させかねないアルツハイマー病は、最近では予防方法なども定説化しているようですし、「アルツハイマーは治らない」と言われていたのを覆すような改善の例がたくさん紹介されるようになりました。
完治できるかはわかりませんが、日常生活の中でできるようなことばかりですから、症状が進んだからといって、諦めずにまずやってみる・・・ことが大切かなと思いました。
【おことわり】
このシリーズは認知症改善のとっかかりになればという理由で書きますので、これを読んだからといって、完璧な専門知識がつくわけではありません。
認知症を知るきっかけ程度に考えてお読みください。
症状はそれぞれ違います。
治療については、専門医にしっかりとご相談ください。