去年、話題になっていましたし、大ヒットだったと記憶していますけど、なんか怪獣映画を映画館でお金出してまで観るのもなと思って結局行かなかったシン・ゴジラ。
TSUTAYAで5枚1000円で、メジャークライムのシリーズ5を借りようと思ったら、3までしか続きで揃っていなくて、後の2枚をどうするか見て回り、スカーレット・ヨハンソンが好きなので、話はなんだか知らないけど、ゴーストインザシェル(攻殻機動隊のアメリカ版)にして、最後の1枚を他に観たい物がなかったので、シン・ゴジラにしました。
実際に観てみたら、「あれ、結構面白いわ」って(笑)
これ、怪獣映画じゃないんですね。
いえ、ゴジラは出てくるし、街だの色々破壊してくれるんですけど、主役は別にゴジラじゃなかったです。
ゴジラ出現!みたいな「想定外」のことが起こった時、日本政府は国民を守るためにどうするのかっていうのが、かなりリアルに描かれてしました。
決められない、マニュアルないとなんもできない、こんな緊急事態なのに「有識者会議」とかアホか!って感じで。
「あー、あるある」
政治家あるあるみたいな感じで、面白かったです。
私がツボだったのは、ゴジラの出現に「住民は皆非難しました」ということで航空自衛隊が飛行機で攻撃・・・となるはずが、逃げ遅れた数人が認識されたら、総理は攻撃中止を命令します。
「国民に武器を向けることなどできん!」みたいなこと言うんですけど、そのまま暴れてまた人のいるところに行って、もっと多くの人が殺されることも多いにあり得るんですよね。
その犠牲を許容できるかどうかってことです。
まぁ、人命は地球より重いなんて言って、テロリストをのさばらせた総理大臣がいたこの国ですから、わからなくはありません。
ここが、この映画のリアルなところですよ。
なんか気分悪いなぁ~と思っていたのですが、後半、日本人の良いところも描いていて、救いはありました。
怪獣映画だと思って行った人には、肩透かしというか、なにコレ?って映画だったと思います。
私には、結構楽しめた映画でした。