1987年、ポール・ヴァーホーヴェン監督作品「ロボコップ」。
27年の時を超え、新たにリメイクされたので、オリジナルを当時ばっちり見た私としては、観に行かねばなりませんということで、レディースデーの水曜日、渋谷のシネパレスに行ってみました。
ロボコップのストーリーは単純明快。
「敵にやられ負傷した警官がロボットとなって甦り、街の治安回復に貢献する」というもの。まぁ、それだけじゃなくて、お約束の悪者との対決とか、勧善懲悪っぽい運びも健在でした。
やはり、オリジナル当時から27年も経っていることもあって、映像の美しさや進歩は違い過ぎて比べる意味がないほどでした。
オリジナルは、やはりまだ実写での表現が多く、CG部分も限界があったため、見せられないところは「こうやってごまかしちゃうおう」的な表現も多かったのですが、負傷したマーフィー巡査がどうなったのかという部分もしっかりばっちり見せちゃうところが技術の進歩を物語っていて、SFではありながら、そこそこのリアリティーもありで面白かったです。
大きく違うところは、オリジナルには全編に流れる哀愁のようなものがありましたが、今回のロボコップは、マーフィー巡査がロボコップになってからの家族との関係とかが現代の価値観に合う形に変えられていました。
これもあって、心に響くという部分では、オリジナルがダントツの勝利ですが、あまり考えずロボット物のアクション映画と思ってみれば、完成度は高いと思いました。
まぁ、映画的にどうなのかと言われれば、好き嫌いはやっぱりオリジナルに軍配が上がります。
映像が進化した分、深みが逆になくなってしまった感ありで、そこはちょっと残念な気がしました。
ただ、オリジナルストーリーをそのままにしたら、現代の価値観にはしっくり来なかったかもしれません。
オリジナル当時のことを知っている世代としては、そこがなんともいえない部分ですね。
あらすじ
2028年、アメリカのデトロイト。巨大企業オムニコープ社がロボットテクノロジーを牛耳っていた。警官のアレックス(ジョエル・キナマン)は愛する家族と幸せな日々を過ごしていたが、ある日、車の爆破に巻き込まれる。かろうじて命を取り留めたアレックスは、オムニコープ社の最先端のテクノロジーによってロボコップとして生まれ変わり……。
(Yahoo!映画より)
ロボコップ(2014)
原題: ROBOCOP
監督:ジョゼ・パヂーリャ
音楽:ペドロ・ブロンフマン
脚本:ジョシュア・ゼトゥマー
【出演】
ジョエル・キナマン(アレックス・マーフィ)
ゲイリー・オールドマン(デネット・ノートン博士)
マイケル・キートン(レイモンド・セラーズ)
アビー・コーニッシュ(クララ・マーフィ)
サミュエル・L・ジャクソン(パット・ノヴァク)ほか
1987年オリジナル版の予告はこちら
オリジナル・ストーリー
近未来のデトロイト。犯罪の多発するこの地域では、警察の経営が民間の巨大企業オムニ社に委ねられていた。ある日、オムニ社は凶悪な犯罪を激減させるため、重装備の大型警察ロボットを開発。これは失敗に終わるも、サイボーグ警官ロボコップの製造計画に着手する。そんな中、地元警官のマーフィは女性警官ルイスとコンビを組み、クラレンスら強盗一味を追跡していた。だが、逆に一味に取り囲まれ、惨殺されてしまうマーフィ。しかし、彼の遺体はオムニ社へ回収され、やがてロボコップとなって復活する…。