あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

感染した方のお話

実際に感染して、ICUにまで行ってしまったという芸人さんの貴重なインタビュー動画です。小池都知事とのコラボもそうですが、HIKAKINさんはとても貴重な情報を届けてくれますね。私も大袈裟な自粛はもうするつもりはないですが、だからといってマスクしないで適当に出かけていくなんて意味ではないので、感染対策をしっかりして、気を付けながら生活したいと思います。

 

以下、文字起こしですが、会話なので行ったり来たりするところと文体は会話調にせず調整しています。端折っているところもあるので、動画をぜひご覧ください。

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初期症状:4月3日に症状が出た。全身のおびただしい倦怠感。だるさというよりも、関節が全部折れているのではないかと思うほどの痛み。以前、肋骨を骨折したことがあるが、その痛みが全身で起こる感じ。44年間生きてきて、経験したことのない痛み。

次の症状:この痛みはいったいなんだ?!と思っていたら、40度の高熱が出た。味覚・嗅覚もなくなって、うどんを食べてもまったく味がしなかった。この時点で、「自分はコロナに感染したのではないか」と疑った。
その後、相談センターなどに計5か所電話をかけることになり、病院で検査を受けたのが4月6日で8日に入院したので、症状が出てから5日間は自宅待機の状態だった。病院で貰ったのは解熱剤だったが、まったく効かずに熱が下がらなかった。
昼間少し熱が下がるが、夜になるとまた40度くらいに上がって、のたうち回って眠れなかった。
その時点ではコロナに感染しているかどうかわからなかったが、妻にうつしてしまうのではないかという不安もあり、自宅で完全隔離してもらって、部屋に1人で窓を全開にして換気してすごしていた。マスクもお互いつけてという生活を5日間おくった。

電話について:まず、相談センターにかけることになっていて、そこから地元のどこかにということになっているらしいが、最初の相談センターにかけて、繋がるまで30分以上かかった。

PCR検査について:6日に検査を受けたが、インフルエンザの時の細い棒よりも太いもので、頭の後ろに突き抜けるんじゃないかと思うくらい突かれて、10秒以上置くというのもあり、鼻を3周させてくださいとグルグル回された。我慢していても(痛くて)涙が出てきた。

感染経路について:地方のショーパブなどにオファーをいただいて仕事に行っていたが、その時は自分1人で車を運転して移動していた。都内では交通機関を使っていたので、電車の中でうつったのかなと思っている。自分はコンタクトをしているので、目を触る癖があり、電車のつり革とかを触った手で目を触ったりしたことはないかというのを先生にすごく聞かれた。それが原因ではないかと。

詳しい症状について:全身のおびただしい倦怠感、頭痛、40度前後の高熱、それに下痢を伴う強烈な腹痛があった。腹痛は、服をずっとつかんでいないといけないほどの痛みだった。また、咳も出て痰も溜まりだした。そうなると呼吸が苦しくて、鼻にチューブをつけて酸素を送ってもらって、呼吸が少し楽になった。また、味覚・嗅覚もなくなっていたから、最初に先生からアルコールを浸した綿を鼻に近づけられても、まったくニオイがしなかった。

ICUに移ってから:ICUに移ってからも、自宅で飲んでいたのと変わらない錠剤の薬しか出ていなかったので、これ飲んでて治るのか?と思っていた。酸素を送って呼吸は楽になったが、胸の息苦しさもあり、何も新しいことをしてもらっていないのでどうなんだろう?と。別室で1日に何回も心電図の警告音が聞こえてきて、次に自分が鳴るのではないかと、とにかく不安だった。

家族への連絡は?:その動作がしんどくて、横向くと関節が痛いのと肺が圧迫される感じがあって、「ゼイゼイ」「ハアハア」してしまう。トイレに行くのも鼻のチューブと心電図はつけたままにしなくてはいけず、病室内にあるトイレに行くまでにいったいどのくらい時間がかかるんだというくらい。トイレに入ってからも、袋を広げて砂を入れてからじゃないと用を足せないので辛かった。

医療現場の実態:皆さん、休む暇もないくらいバタバタしていて、マスクの上から布を巻いて、自分の病室に入る時は全身防護服のようなものを着ていた。病院に行く時「マスクはお持ちですか」と聞かれ、「病院でも足りていないので、お持ちにならないとお渡しはできないかも」と言われた。

どの程度の症状だったのか:退院の時に先生から、自分の症状は中等症から重症の間くらいと言われた。

観ている人に言いたいこと:たぶん、コロナを甘く見ている人もいるかも知れないが、かかった自分が思うに本当にきついし、精神的にも追い込まれる。窓のない部屋で、部屋から出られない、面会謝絶という本当にきつい20日間を強いられたので、普通に生活できることがどれだけ幸せかと実感した。
とにかく甘くみないでSTAY HOMEで頑張っていただきたいと思う。