実をいうと、オリジナルのクリントイーストウッドの作品を観ていない私です(笑)
なので、この映画オンリーということで感想など書いてみたいと思います。
江戸から明治へと時代が移っていった頃のこと。
北海道のある村の女郎宿で、幼い少女が客に顔を切られるという事件が起こりました。
親に売られてきた娘でしたが、これで商売上がったりと、疎まれることになります。
怒った女郎仲間が貯めたお金を元手に少女の顔を切った男ふたりを殺してくれる人を探して・・・というお話で、どうもこのストーリー自体は、オリジナル版と設定はほとんど同じなんだそうです。
ただ、女郎が直接殺人者を探すというのは違うみたいなんですけど。
そこで出てくるのが謙さん演じる昔は人斬り十兵衛と恐れられた男なのですが、死んだ妻と結婚してから酒もやめ、人を殺すのもやめて真人間になったのに、こんなんでお金のために人を殺すかなぁ~って(笑)
忠実にストーリーを日本に置き換えたのであれば、ちょっと無理があったのでは?と思うほど、正直観ていて説得力がなく、謙さんの迫力だけが画面に映って終わりという感じでした。
ええ、渡辺謙は素晴らしかったです。
同行の仲間とかアイヌの取り扱いとか、ううむ、どうやって書いたらいいのか、正直違和感があり過ぎて、もうちょっと変更しても良かったのではと思ったのが本当のところです。
俳優さんたちの演技は良かったし、北海道の冬の風景も迫力ありました。
あ~、だからなんか本当に惜しい映画だったなぁ~!!
・・・・といった感じです。
なんか、あんまり人が入ってないと思ったら、私の観た映画館では短縮して終了しちゃったみたいです。
残念。
許されざる者(2013)
監督 李相日
製作総指揮 ウィリアム・アイアトン
音楽 岩代太郎
出演:
渡辺謙(釜田十兵衛)
柄本明(馬場金吾)
柳楽優弥(沢田五郎)
忽那汐里(なつめ)
小池栄子(お梶)
近藤芳正(秋山喜八)
國村隼(北大路正春)ほか