あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

フジ・韓流デモ・・・一理あるかもと考え直した。

ある俳優さんの発言から、フジテレビが韓流偏向報道(韓流ゴリ押し)で視聴者からクレームが増え、果たしてデモにまで発展という記事を見て、ちょっと呆れていたのです。

国家の有事か?!という時には、たいした行動も起こさない若者(ばかりでもないでしょうが)たちが、たかがテレビ番組でデモ・・・。
日本はもうお終いなのか?・・・と思っていました。

嫌なら見なければいいという人の発言にも食って掛かるような投稿が続き、暇なのか何なのか、まぁ、日本はある意味平和なのかも・・・と、どうせ私はテレビを見ないので、関係ないというスタンスでもあり、勝手にやっててくれといった感じでした。

つい最近、この考えが少し変わったのは、大橋巨泉氏が前田武彦小沢昭一両氏との対談の中で、今のテレビ業界の裏話をしていたことがきっかけです。
(前田さんは既に故人です。以前の番組をネットで見ました)

巨泉さんは、半ばリタイアして、年に数回日本に帰ってくるような生活ですが、以前は事務所の人が「○月に大橋が帰ってまいりますが」とTV局その他に連絡すると「では、○月○日~○日の間で空いている日を教えてください」と出演を前提のやり取りがあったそうですが、最近はそういう連絡をしても「今回は・・・」と出演のオファーが激減したとか。

理由を聞くと「不景気でスポンサーがなかなか付かず、巨泉さんのギャラで何人かの出演料が払えてしまうので」との返事があったそうです。

小沢氏から、「お前そんなに(ギャラ)取ってるの?」と突っ込みが入ったのですが、「いや、今なんて引退前の4とか5分の1よ。例えば、昔1本200万だったのが、今だったら50万とかだもん。それが50万あれば5万円のタレントを10人呼べるっていうんだよ」と答えていました。

これを聞いて、なるほど・・・と思ったのは、そもそもテレビっ子で育った私がテレビを見なくなったのは、あまりにも内容のないくだらないお笑いといえるのかも不明というバラエティー番組が増え、どこの誰とも分からないようなタレントが大勢出てたいして上手くもないトークを展開し、それも字幕と笑いの効果音、そして切り貼りのような編集で出来ているため、心底「芸」の上手さを感じることもなく、嫌気がさしていました。

また、ドラマもオリジナリティーがなく、漫画やなにかの原作物ばかりで、面白いドラマが激減してしまい、たまに面白いなというのがあっても、まったく続きません。
ニュース番組も横並びで、どこを見ても同じような特集だし、誰かが黒といえば、どこの番組も同じ論調。
挙句に政府のプロパガンダか?と間違いそうになるような内容だったりして(これは朝日ですよ)、もう、うんざりということで、これでどうやって今のテレビを見続けろというのか、それは無理ってもんですよね。

いくら無料放送だからといって、いい加減過ぎる製作姿勢には、呆れるばかりでした。

というわけで、私は自分から「見る・見ない」という選択肢の「見ない」を選んだわけです。
別にテレビ視聴を押し付けられているわけじゃないから、嫌なら見なければいいのだろうと。

今では、テレビはあってもなくてもどちらでも良いくらいの存在なので、テレビを見なくなっても、取り立てて不自由とかつまらないということもなく、むしろ快適~♪というくらいでまったく生活に違和感はありません。

だから、このフジテレビについての抗議だとかデモだとか、もうちょっと大切なものがあるんじゃないの?ってそちらについても呆れていました。

もちろん、事務所を解雇された俳優さんは気の毒だと思いましたが、あんな大きなテレビ局を批判したわけですから、事務所としては自分の抱える他のタレントのことを考えたら、そうせざるを得なかったのも、社会人として分からなくはありません。
正論だけで社会は成り立っていないのは、どこの業界でも同じだと思うからです。

考えが少し変わった・・・というのは、韓流が問題というよりも、とりあえず時間を埋められれば何でもいいという番組の製作姿勢については、確かに視聴者としていくら無料だからといっても、安易過ぎると抗議をしてもいいのではないかと思ったからです。

韓国ドラマだとか韓国のタレントばかり特集するのも、権利を買うだけなら安いし、タレントの報道だけならギャラは発生せず、支払うとしても少しの使用料などで済んでしまうということもあるのでしょう。

それに大ヒットかどうか眉唾にしても、韓国のドラマや俳優さんが人気があるのは事実だし、視聴率もそれなりに取っているということであれば、じゃぁ、続けようかということにもなると思います。

まったく見向きもされないようであれば、いくらなんでも抗議している人が言うようにゴリ押ししたって視聴率至上主義のテレビ局がそこまでやるか?という疑問もありました。

映画などは、予算がちゃんと付いているものは、良い映画もできていますし、一概には言えませんが、ことテレビについては、韓流云々ではなく、もうちょっとまともな番組を作ろうという姿勢を持って欲しいです。ネットなどとは違い、お茶の間という言葉が死語になっていないことを考えても、みんなが団欒で見る無料放送のテレビは、製作者の心意気が感じられるような面白い番組を作って欲しいと思います。

たぶん、抗議している人たちも、企画力のしっかりした面白い番組作りもせず、安いところに流れているテレビ局の姿勢を批判しているのでしょうが、だとしたら、もう少し方法があったのではないでしょうか。

「内容のあるテレビ番組を作って欲しい」という本質的な批判が取り上げられず、単なる嫌韓的な行動と捉えられてしまい、報道各局からそっぽを向かれてしまったのは残念でした。

アプローチの仕方に問題があるという見方については、今でも変わってはいません。

気持ちとしては、不買運動も分からなくないですが、スポンサーが離れてしまっては、韓流番組は減ったとしても、面白い番組作りにはつながっていかないと思います。

まさにその通りと思った↓(最後のところだけ、ちょっと余計)