今日は、こまりんさんといつものところでマンゴーアフタヌーンティーでした。
ティーなんですが、私はいつもコーヒーです(笑)
その写真は後で載せるとして、帰りは途中まで同じ電車だったのですが、最近あっち系の話ばかりしていたので、久々に怖くない話を聞いて盛り上がりました。
では、その昔昔の旅の体験談をこまりんさんに語っていただきましょう。
死ぬのかと思った恐怖体験
約30年前のニューヨーク。
私が友達とミュージカル鑑賞に訪れたニューヨークのとある高級ホテルでの出来事です。
最近は洗濯する時に100均とかで買った洗濯バサミの付いた小さな物干しを使っていましたが、30年前はそんなものもまだなく、ランドリー用のロープを使ってバスルームに干していました。
そのホテルは当時初めて泊まるところで、シャワーを浴びた時に洗濯をしてバスルームにあったロープを使おうと上に付いていた紐を引っ張ったのですが、20㎝もないくらいのところで、切れてしまったんです。
「こんな短いのじゃ、干せないじゃないの」
どうしようかなぁ~と考えていると廊下からドタドタドタドタ!!という大勢が走ってくる足音が聞こえ、ドンドンドンドン!!とすごい音でドアをノックする音が聞こえてきました。
バスルームにいた私は、「いったいどこがあんなに激しくノックされているのか」と思って聞き耳を立てていたら、次の瞬間パンパンパン!と銃声のような音が聞こえ、ドーン!というすごい音とともになんと私の部屋のドアが開いた音がしたのです。
「こっ、殺される!」
素っ裸だったのでとっさに何もできず、もう頭真っ白で大パニック!
するとバスルームのドアも蹴破られ、銃を持った警官が雪崩込んで来たのです。
とっさにうずくまったのですが、その警官は「大丈夫ですか!」みたいな大声を上げて私にコートのようなものを掛け、外に連れ出したのです。
友人も部屋の奥から引き釣り出されて「いったいなに?」と同じく大パニック。
「犯人はどこだ!」
「この部屋にはいません!」
・・・のような感じの怒鳴り声の会話が聞こえて、私たちにも何か聞かれているのは分かったのですが、なにせいきなりそんなことになったものだから、パニックを起こして英語も全然聞き取れません。
上に書いたのも後から思い出せばという感じだったんです。
それで、とにかく私たち以外に誰もいないことが分かると、今度は事情を聴きたいからということで部屋に連れ戻され、ホテルのセキュリティーの人だの警官など結構な人数の人に見られる中で話を聞かれたのです。
だんだんと状況が分かってきたのですが、どうも私が物干しのロープだと思っていたあの紐は、Emergency Call(緊急呼び出し)の紐で、あれを引っ張ることでセキュリティやらなにやらに通報されるようになっていたようでした。
引っ張った部屋にはベルのようなものはなく、間違ってしまったこともわからなかったのです。
部屋からの通報となれば、強盗か何かだと思われたようで、あんな感じで銃まで持ってやってきたようです。
本来は、その紐のところにEmergency Callというシールが貼ってあったようなのですが、それが剥がれていて分からなかったのでした。
剝がされていたのか剥がれていたのかはわかりませんが、私の過失ではないのでなんのお咎めも受けませんでした。
冷や汗の出まくった体験でしたが、やっぱり高級ホテルともなるとああやってすぐに飛んできてくれるのね・・・とちょっと良い体験でもあったなと思った出来事でした。
合言葉
これもまたニューヨークにミュージカル鑑賞に訪れた時の話です。
私と友人はホテルの予約サイトで予約して部屋を取ったのですが、泊まった部屋の向かい側の部屋は、どうも日本人のツアー客が泊っているようでした。
その頃は、まだ今のようなカードキーがない頃で、鍵穴に挿してガチャガチャと開け閉めするタイプのドアでした。
どうも、鍵は1本しか渡されていないらしく、私たちの向かいの部屋は、年配のご夫婦が泊られているようで、治安の問題で色々と旅行前に言われたのだと思いますが、誰かが部屋に帰ってきて、トントン!とノックすると部屋の中から「山!」という叫び声が聞こえ、廊下の人が「川!」と叫ぶとドアを開けてもらえるという合言葉方式で用心していたようでした。
かなり大きな声だったので、部屋の中にいても丸聞こえで友人とふたりで聞いていたのですが、翌日は合言葉を替えたらしく、トントンとノックの音が聞こえたのでドアに近づいて聞いたら、部屋の中から大声で「めし!」という声が聞こえ、廊下の人は「ササニシキ!」と叫んでいました。
私と友人は大笑いで、「確かにアメリカ人にササニシキは言えないねぇ」と「なぜコシヒカリじゃなくてササニシキなのか」という問題を考察したりして、きっと「サ」って言いにくいんだよアメリカ人にはって結論づけたのですが、実際のところどうだったかはまったくわかりません。
ホテルに頼めば鍵1本追加とか普通に頼めるのですが、たぶん団体客だったので、そういうのを知らなかったのかもしれません。
しかし、日本人にしか分からない合言葉でセキュリティを確保するとか、よくぞ考えたなと思います。