ずばり、タダであげたくもないし値引きもしたくないからです。
なーんて書くと「お前何様だよ!」っていう人が必ずいるのですが、もうちょっと私の本心を読んでください。
その後でも何様と思う人は思うでしょうから、それは別に構いません。
フィルターを通して見る人々
私は結構、友達を大切にしていると思います。
特段何かをするわけではないのですが、していることといえば、なるべくじっくり話を聞くことくらいでしょうか。
でも、「この人になら話したい」という存在になっているなら、それは「人に喜ばれていること」なので、ありがたい話です。
また、よくある広く浅くみたいなのはそんなにないので、まぁ、会社の人と飲み会とか、たまーにある程度で、頻繁に会ってはいなくても、他はもう何年もの付き合いの人ばかりなんですよね。
そういう人にお店の宣伝をしても、私というフィルターを通して見ることになるので、背景とかコンセプトとか作品についての思いとかを考えてはくれないわけです。
1個作るのにどんな材料を吟味して、どんな風に作って・・・という価格を決める上での重要な要素とか、そういうのはまったく考えないわけです。純粋にお客様だったら、そういう背景云々がわからなくても、自分がその作品(あえて商品ではなく作品)が好きか嫌いか、欲しいか欲しくないかで判断するので、結果、いらないとなってもいいですし、次回何か気になるものがあったらどうぞと思えるわけです。
でも、私というフィルターを通して見ている友人たちは、「私たちの仲なんだから」という謎の圧力を向けてくるわけです。
趣味でしているものだったら、いくらでもあげるし、1円も要りませんよ。でも、商品として売るんだったら、話は別なんです。機械で作っているわけじゃないので。
石鹸1つ取っても、材料のオイルはどこのが良いかとか同じオーガニックのハーブでも、こっちのお店の方が良かったとか、そういう部分での価格であったりするので、「これじゃ高すぎるよ」という人は、別に買ってくれなくて良いわけです。
石鹸について説明する時、必ず「安くは売りません」と書いてきました。売るために作るわけですから、材料をとことん吟味して、丁寧に作ります。もちろん、もっと安く売っているところなんてたーくさんあるので、安いものを買いたいなら選択肢はいくらでもあるわけです。安いから悪いとも言っていません。
あくまで私が売るものという基準です。
だから、苦労して作って「友達だから、知り合いだから」という要らない情報を追加して見てもらっても、「こんな値段じゃ買えない。友達だからちょっとまけて」とかに必ずなるので、その相手をすることほど面倒なことはないわけです。それにあげたりしないと「ケチ」ってなる人もいますよね。
私の石鹸やそのほかの作品を「大好き!」とか「良い!」と思う人もいれば「全然興味ない」「嫌い」って人もたくさんいるわけです。
それは当たり前。
考え方の違いだから、数多あるお店のどれを選ぶかは買う人の自由です。ハンドメイドの作品(商品)の場合は、その作品について、制作過程その他全部ひっくるめて価格も何もかも決めているので、それでも買うよ!と思ってくださる方が本当のお客様です。
なので、フィルターを介すやり取りは、まったく不要。
それに友人・知人に言ったって、ほとんど買ってはくれないですよ。
それこそ私というフィルターを通して見て、なんであじゃみんにお金払わなくちゃいけないの?って思うんでしょうね。
いや、これは宣伝したことないからなんとも言えませんけど、なんとなく以前こういうことしてる程度の話をしたりした感触で分かります。
ということで、商売をするのにこれほど面倒くさい立場の人たちはいないので、たとえ売るのに苦労したとしても、友人・知人には宣伝するつもりはありません。
まぁ、話のタネに店の話をすることもあるかも知れないですが、さらっと言う程度のことなので、ショップについて教えることはないと思います。聞いても来ないと思いますけどね(笑)
ということで、これがショップのことを友人・知人に宣伝しない理由でした。