あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

シェイプオブウォーター(2018)

私が映画を観るのは、ズバリ!娯楽目的です。

それ以外には、何もありません。

 

映画で最初から「涙を流して感動したい」とか、そういうのはまったくなくて(結果的に感動はたくさんあります)、現実世界とは違う物語の世界にどっぷり浸かって非日常を味わうのが目的です。

 

ですので、基本的にはハラハラ・ドキドキ系が多いのですが、お話が面白そうだったら、こだわりません。

最近観た映画は、先日ちょこっとだけ紹介したグレイテスト・ショーマン以外は、「シェイプ オブ ウォーター」「トレイン・ミッション」「ペンタゴン・ペーパー/最高機密文書」の3本です。

 

本日は、シェイプオブウォーターをご紹介

(ここから先は多少ネタばれを含みますので注意)

 

シェイプ オブ ウォーター(2017)

THE SHAPE OF WATER

お勧め度:★★☆(2.5)

自分の評価は★★★☆(3.5)

 

監督を務めたギレルモ・デル・トロの作品で、一番最初に観たのは「パンズラビリンス」です。

妙にリアルな現実世界の描写と、それとは真逆の異世界を違和感なく描いており、私にはとても好きな作品になりました。

このシェイプオブウォーターはそのデル・トロ氏が監督したとあれば、行かないわけにはいきません。

とはいえ、同じ監督作品でも、アルファベットのKAIJUなんてのが出てくるパシフィックリムは「映画館に行かなくて良かった」と思った映画だったことは付け加えておきます(なんでもいいってもんじゃないのよ)。

 

この映画をひとことでいうなら、半魚人と孤独なろうあ女性の恋物語・・・かな。

 

【あらすじ】

時は1962年のアメリカ。

政府の極秘研究所の清掃員として働く孤独なイライザは、子供の頃の怪我が元で声を出すことができません。

自分を何かと気にかけてくれる黒人女性以外は、職場でも気を許している人はいないイライザは、日々黙々と仕事に明け暮れていました。

そんなイライザは、ある日、何か変なものが水槽のような物に入れて連れて来られたのを偶然目にしました。イライザは職員の目を盗んで「そいつ」に近づいてみると、水の中にいたのはなんだか随分ガタイのいい(たくましいって意味ね)半魚人で、彼の青く美しい体に興味を持ったイライザは、(もちろん言葉は通じませんから)手話で彼に語りかけます。最初は警戒していた半魚人ですが、ゆで卵をくれて楽しい音楽を聞かせてくれるイライザに少しずつ心を許していきます。

その研究所にいる、これぞ悪者という所長は、日々彼を虐待し、生かしたまま研究対象にするという研究員の意見をガン無視し、殺して解剖するという風に話を持って行ってしまいます。

知性もあり、手話も理解できていると思われる半魚人。

今や彼なしの生活は考えられなくなっていたイライザは、友人の助けを借りて、なんとか彼を助けようと画策するのです。

 

【感想】

エロとグロがしっかりと描かれていた、これぞギレルモって感じの映画で、レーティングはR15だったのですが、18でもいいんじゃないの?って、まず思いました。最初の方のシーンで、「これいるの?」ってちょっとびっくりしたシーンがあり(まぁ、孤独なお年頃の女性だからこうなる・・・という先に向けての伏線なのでしょうが)実際アメリカはR18でしたから、日本てこの手のエログロ作品(いや、そればかりじゃないけど)のレーティングは、本当に甘いと思います。

間違っても「うちの子は高校生だから~」とかいって、子供と一緒には観ない方がいいですよ。

今どきの子が親と映画に行くかどうかわかりませんけども。

 

こんなこと絶対あるわけないって事を、妙にリアルに描けてしまうのがデル・トロ氏の良いところで、もちろん中身は「嘘」でしかないのですが、こんな嘘なら見ててもいいかなって感じのリアルな嘘(?)の中で話が進むのです。

パンズラビリンスはスペインの内戦でしたが、こちらはアメリカとソ連の冷戦時代という設定。

お約束のソ連のスパイが出てきて、それに絡めて怖いシーンがあったり、あからさまに黒人を差別する白人がいたり、そして「この時代にそれは絶対無理でしょ」ってゲイの男性が出てきたりして、なんだか暗くてヤバい感じのデル・トロ・ワールドに「あら、なにこの半魚人!」というギャップが面白かったです。

 

好きか嫌いかと聞かれたら、正直「好きではない」けど、「嫌いでもない」って答えるしかないですね。好き嫌いは、かなり分かれそうな映画です。

 

見るか見ないかは、あなた次第です。

 

 

 やっぱり、この映画が一番。

パンズ・ラビリンス (字幕版)