あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

テラヘルツ鉱石って単に金属ケイ素の塊ですから騙されないでね。

私が温活&デトックス目的で行こうとしているサロンで売りにしている”氷も脂も溶かす”というテラキューブというマッサージ用の道具ですが、テラヘルツ鉱石をキューブ状にしたもののようです。

テラヘルツ鉱石というのは、自然界に存在するわけではなく、99%がケイ素で出来たもので、出元は半導体を作る時に出る端物だと言われています。

半導体の原料になるくらいのものなので、純度が高いため、その切れ端を固めたりしてテラヘルツ鉱石とかいう”商品名”を付けて呼んでいるのかと思います。

鉱石といっても、そんな天然石などなく、単なる人工物です。

ケイ素といっても、半導体を作る時に使うのは、このケイ素から作るシリコンウエハという金属ケイ素なので、その切れ端を固めたものというのが正しいのかと。

テラヘルツ波というのは、電磁波の一種ですが、研究としては「光」の部分が注目されていて、物質を破壊せずに透過するのでレントゲンでは写せない物質の内部を写せるとかそういう研究がされているのです。これ自体は結構有用ですね。

でも、その実験にはたいそうな装置が必要ですから、テラヘルツ鉱石のような金属ケイ素の塊からテラヘルツ波が出ていたとしても人体に影響するほどの量ではないですよ。

だいたい、人間には固定の振動数などないので、もし本当にこの塊から微量のテラヘルツ波が出ていたとしても「なんでしょうか?」って感じかと思います(笑)

よく「氷がみるみる溶ける!」とかっていうのですが、ケイ素って熱伝導率が高いので、純度の高い金属ケイ素の塊に氷を当てれば普通より早く溶けます。

単なる熱伝導率の問題なので、たぶん銅の方が早く溶けると思います(笑)

銅の鍋が煮物に向いているのは、この熱伝導率の高さからです。

そういうものを使ってマッサージすることになんの意味があるのかはやったことないのでわかりませんが、熱伝導が良いので体が温まりやすいとかそんなのがあるのかも知れないですね。

別にマッサージされたところで金属ケイ素の塊ですからまぁ、たぶん無害なので別にいいのですが、これを「XXXに効果があるからどうですか?」なんて”高額”で売られそうになったら、きっぱり断ってくださいね。

だいたい、そんな効果がうんたらかんたらって書いているのは、たいてい天然石を売っている店で、大学の研究室で「健康に良いから」なんて研究しているのはありません。

ただ、テラヘルツ波は、夢の光と言われながらも、「光」とも「電波」とも呼べないものだったのが、色々と研究が進んで「光」として応用できるようになってきているそうです。2016年には、このテラヘルツ波を応用して肌診断に使える機器の開発をしている化粧品会社の記事がありました。

テラヘルツ波で肌の角質の水分量を測定(2016.11.07)

ナリス化粧品は2016年11月4日、京都大学と共同で、テラヘルツ波を応用することで化粧品塗布時の肌の角層の水分量を正確に測定する技術を開発したと発表した。

人類の生活に大いに貢献してくれそうなポテンシャルを含んだテラヘルツ波ですが、マッサージに使うためにどういう改良したら良いのかは、まったくわかりませんね(笑)

私も綺麗なのでテラヘルツ鉱石でブレスレットを作ったことがありますが、健康に良いとかそんなうさんくさいことを言ったことはなかったと思います。

だいたい、私が作るアクセサリーは、天然石が持つ素朴な美しさが好きだからということで天然石を使っているだけで、病気が治るだの恋愛が成就するだとそんなことを売りにして出すつもりはありません。

世の中には、こんな風になんちゃって理論みたいなのがわんさかありますから、化学的な基礎知識くらいは持っておいて、騙されて高額の商品を買わされたりしないように消費者も武装しませう。

とかいって、私も化学とか物理なんて高1の時にちょっと勉強した程度でもうすべてのことは記憶の彼方ですし、どっちかというと生物とかの方が好きだったので、DNAだのなんだのそっちの方ですね、好んで読んだりするのは。生物のスケッチで満点貰ったのは良き思い出です。

とはいえ、友人に見せてもらったNHKのドキュメンタリー「神の数式」は面白かったですねぇ。一般人にもわかるように面白そうな構成にしているのに感嘆しました。

話がそれましたが、話を聞いた時に「うさんくさ」っていうのがわかるようにしたいものですね。