世界に拠点を持つスポーツウエアやスニーカー製造・販売の日本企業アシックスの中国法人は、2021年3月25日に中国のSNSウェイボーで「新彊ウイグル自治区産の綿花を引き続き購入する」という声明を出したそうです。
中国共産党によるウイグル人への人権侵害(強制収容、女性に対するレイプ、虐待、臓器摘出など)を理由に各国が制裁を強める中、「中国に対する一切の中傷やデマに反対する」とまで言っているそうです。
この声明は、日本の本社の了承を得て出されたものとのことで、それを考えるとアシックスは人命・人権よりも15億の消費者の使うお金を重視していると言えます。
ハフポスト日本版の取材に対し「中国国内で発売されているローカル商品にのみ、ごく微量の新疆綿が使われていることは事実。アシックスとしては人権や労働環境に配慮した生産委託を大前提にしている」と話した。日本のTwitterではこの声明に批判的な投稿もあるが、今のところ撤回の予定はないという。(記事全文はこちら)
ハフポストの記事は普段あまり読まないか、読んでも斜めに読むタイプですが、取材した上での記事なので、紹介することにしました。
新彊ウイグル自治区産の綿花の何が問題なのか
実際には自治権などまったくないし、ウイグル人が日々迫害を受けていることは事実ですが、その事実を「中傷やデマ」と一蹴し、ごく微量しか使っていないから良いというアシックス。その微量の陰には、ウイグル人ら57万人の強制労働があるのです。
AFP通信の2020年12月16日 付Web記事にの一部を紹介します。
【12月16日 AFP】中国北西部・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の綿花収穫で国家ぐるみの強制労働が行われ、ウイグル人ら少数民族少なくとも57万人が動員されている。米シンクタンク「センター・フォー・グローバル・ポリシー(Center for Global Policy)」が14日、報告書で明らかにした。(全文はこちら)
日本ウイグル協会YouTubeチャンネル
中国共産党によるウイグル人迫害の様子や強制収容所の実態など、生還者の貴重な証言を聞くことができます。
正直、動画も多くないですし、ほとんどは街頭演説の紹介なので、あまり興味をそそられるものではないと思います。
日本のオールドメディアは通常関心がないので、宣伝なども行っていないことから、チャンネル登録者数も335人(うち1人が私)しかいません。
私もすべての動画を観ているわけではないのですが、応援の意味で登録・視聴しています。こういうものは強制されて観るものではありませんが、もし、少しでもご関心があれば、登録・視聴をしてあげてください。
別に私は関係者でもなんでもありませんが、北朝鮮への拉致被害者のこともそうですが、日本の政治家は人々の人権や自国の人間の保護にほぼ無関心です。国民が関心を持ち、票になること以外興味がないのが政治家(護る会など一部の議員を除く)といっても過言ではないと思っています。
これを見ても「デマ」といい、使っているのは微量だから良いというのでしょうかね?