すべてがPC画面の中で進行する映画
映画館で観たかった映画ですが、もたもたしているうちに終わってしまったやつです。
Primeで無料ではなかったのですが、399円でレンタルしちゃいました。
この映画は全編PC画面の中で物語が進行します。
ある時はTV電話、ある時はニュース映像、そして、ある時は隠しカメラなどなど・・・。
うまいこと考えたなぁ~というか、全編パソコンの画面にするために、構成とか結構大変だったのでは・・・と感じた映画でした。
期待半分でどんなかなぁ~と思って観たのですが、これが結構面白かったです。
子供の私生活って、親はなかなか分からないもの
自分もそうですけど、学校で何をしているとか、友達はどんな子がいるとか、親に事細かに話していた人っているでしょうかね。
最近は、ネットで繋がって、会ったことがなくても「友達」ってことになっている人が多いような気がしますし。
Facebookも辞めたし、ツイッターもしない私にはあまり関係ない話ですが、ネットで繋がっているだけで、たいして知りもしない人を友達とか思える年代でもないのかなと思います。
映画の話に戻りましょう。
妻であり、母であるPamが癌で亡くなり、娘のマーゴットと2人暮らしのディビッド・キム。
最初は、ゴミをきちんと処理しない娘にチャットで注意したり、弟からの電話で亡き妻の得意料理のレシピを教えて欲しいと言われたりと、日常の風景がPC画面で提示されます。
その日の夜、娘にTV電話をかけると、生物の勉強会で友達の家にいるといい、徹夜で勉強するかも知れないと言われ、さっさと電話を切られてしまいます。
"ごめんね、友達が待ってるから"
直後にメッセージが送られてくるのですが、これが実質マーゴットからの最後のメッセージとなりました。
夜中にマーゴットからディビッドに電話がかかってきますが、熟睡していたディビッドは出られませんでした。
朝、学校に出かけたと思われる娘に電話をして、留守電に「昨日は出られなくてごめん」と謝ります。
それからメッセージを送ったりと色々してみますが、マーゴットからの返信や折り返しの連絡はありませんでした。
そして、マーゴットがPCを学校に持って行っていないことに気づきます。
さすがに心配になって、放課後の時間に会社から電話をしてみますが、その最中に「今日は金曜日だ・・・」とマーゴットがピアノのレッスンに行っている日だと思い出します。そこで、先生に電話してマーゴットを出してくれというのですが、マーゴットは半年前にレッスンを辞めたと言われてしまいます。
そんなことはまったく知らなかったディビッド、ずっとレッスン料も渡していたのに、1時間100ドルのレッスン料はいったいどうしたんだ・・・。
それからも思いつくところに電話をしてみると、ある同級生の母親がうちの息子や他の子たちとキャンプに行っているわよと教えてくれました。
山の中だから電話が通じないのでは・・・そう言われホッとするディビッド。
しかし、結局マーゴットは帰ってきませんでした。
キャンプに行ったという友達に電話をしてみましたが、「結局、来なかったんだ」と、マーゴットがキャンプにも行かなかったことが判明します。
とにかくマーゴットに連絡がつかないため、警察に連絡をすることにしました。
ここからは捜索劇が続く
警察に電話をしてから、自体はいよいよ深刻になっていきます。
捜査の担当者を任命されたローズマリー・ヴィック刑事は、必死で捜査をしてくれますが、なかなか手がかりが得られない中、ディビッドが娘のパソコンの中に見つけたある湖の景色から、ここに手がかりがあるのではないかと行ってみたところ、娘の手がかりを見つけます。
マーゴットの車が湖が引き上げられ、遺体は見つからなかったものの、生存は絶望視され、いったい誰がこんなことを・・・。
犯人捜しに視点が移っていきます。
伏線の回収がなかなか良かった
ここから先はいったい誰がマーゴットを殺したのか、自作自演だったりしないのかなどなど、画面を見ながら色々と可能性を探っていきます。
進行スピードもなかなか良くて、張り巡らされた伏線がきちんと回収されて、そういうことだったのかぁ~となっていきます。
まぁ、勘の良い人なら途中で「えっ?そうなん?」みたいな感じで気づくかも知れませんけど、あまりそういうことを考えずに楽しんで観ることをお勧めします。
そこまでは期待せずに観ましたけど、なかなか面白い映画でした。
Search/サーチ(2018)
原題:SEARCHING
監督:アニーシュ・チャガンティ
出演:
ジョン・チョー(ディビッド・キム)
デブラ・メッシング(ヴィック捜査官)
ミシェル・ラー(マーゴット)
ジョセフ・リー(ピーター)ほか