シンガポールのホテル、本当にたくさんありますし、いわゆる中級クラス(★★★)くらいのホテルでも、20年前とは隔世の感があります。
この写真は、20年前に友人と2人でサマセットという駅の近くにあったグランド・セントラル(現:Hotel Grand Chancellor)という安宿(当時1泊約6,000円)に泊まった時のものです。
何をしているのかというと、送風口を新聞で90%ふさいでいるのです。
名付けて「冷風撲滅大作戦」(中国語みたい)
安宿とあって、全館冷房で到着時に部屋に向かう廊下で「寒くない?」とびっくりしたほどの冷えっぷりで、部屋の中も冷房を弱くするとか消すとか、そういうのがまったくなくて、凍えるほどの冷たさ。
その日は夜中の到着だったのでそのまま寝たのですが、なにせ安宿なもんですから、ぺらっぺらの毛布1枚しかなくて、そこにカバーみたいなのがあるだけ。
「さみぃ~」
震えながら眠った私は、すっかり風邪を引いてしまい、せっかくお出かけしようと楽しい旅行だったはずなのに絶不調で外へ。
歩き回ったのはいいのですが、体調は悪くなるばかり。
これじゃぁ、無理だとオーチャードロードの高島屋の中にあった薬局で「熱があるみたいなんですけど」と情けない声で聞いたら、これが効くよーって感じで教えてくれたのがPanadolという風邪薬。
ごくごく一般的な薬でしたけど、これを飲んで一晩寝たら、翌日はすっきりと目覚め(あっ、もちろん上記の冷風撲滅大作戦を決行したからでもありますが)、翌朝から楽しいハイキングに向かったのでした。
それから、シンガに行くとこの薬を買ってきます。
当時飲んだのは、もっと横に細長いタイプでしたけどね。