2009年10月10日(土)あじゃみん
「あ~、よく寝た」
昨日は、久しぶりの早い到着で、夜は美味しいジャンボのチリクラブ。
こまりんさんとの話にも花が咲き、楽しかったなぁ~。
今日は特に予定もないので、街ぶら行くかなぁ~と起きて部屋からリビングに行くもこまりんさんのいる気配なし。
携帯でメールを送ると、少し前に外出したとのこと。
「活動的だなぁ~」
私は朝食は食べない派なので、朝早く起きて朝食に行くと言っていたこまりんさんとは時間の進み方が違うのさ・・・なんて思いつつ、ソファでボーっとしていました。
「どこ行こうかなぁ」
今日は、夜ジェイが訪ねてくるので、唐揚げでも作ってあげようかと、ハラルの鶏肉でも探しに行くかねぇ~ということで、ファーラーパークにあるムスタファセンターに行くことにしました。
着替えて、外に出ると良いお天気で、下りだからいいけど、この坂道をまた戻るのがかったるいなぁ~なんて思ったりして。
電車を乗り継いで行った久しぶりのムスタファセンターは、心躍る場所。
独特のスパイスの香りと、これでもかというくらいの食材の棚・棚・棚。
エビの出汁の効いた即席めんは、5個パックを2個も買って帰ったほどのお気に入り。
あんな美味しいもの、日本でも売ればいいのに、絶対売れるといつも思って買っていました。とにかく、ばらまき用のお土産なら、ここで事足りてしまうので、重宝してます。奥の肉売り場の冷凍してあるやつを見て、ハラルマークを発見し、手羽元ならこれでいいやと結構な量の鶏肉を籠に入れました。
その他、色々なものを物色して回り、スナックなんかも買ったりしてスパイスの香りを嗅ぎながら、いい気分で買い物終了!
解凍しないと下味付けられないし、早めに帰って支度しなくちゃね。
部屋に戻ると、早速、キッチンでボールを出して水を入れ、凍っている手羽元を袋ごとつけておくことに。他のものを冷蔵庫にしまったり、部屋で片づけたりしていると何か買い忘れたものがあることに気づく。
「やばい、あれないとダメじゃん」
またあの坂を上り下りするんかーと思ったけど、ここまでやって続きをしないのも馬鹿みたいなので、鶏肉を水につけたら、さっさと出て伊勢丹地下のスーパーに行くことにした。こまりんさんにメールを出してみると、彼女も今デパートにいるらしい。もうすぐ戻るとのこと。今日は、15時半からリージェントのハイティーを予約していたので、その前に集合して一緒に行くことになっていました。
解凍には時間がかかりそうなので、その間にもう一度買い物に行こうと外に出ました。
伊勢丹の地下のスーパーで買い物をして戻ると、こまりんさんが戻っていて、早速ふたりでリージェントのハイティーへ。
ソファの席に案内され、ビュッフェ形式のお料理だったので、ふたりでこれでもかというくらい食べました。
私は、初のリージェントだったので、美味しいと評判のスコーンは3つも取って食べてしまった。とにかく絶品で、これだけ食べに来たいくらいだねと思い切り頬張ってしまいました。
遭遇
お腹いっぱい食べて、「もう食えねー」状態でサマセットに戻ることになったのですが、こまりんさんはちょっと寄り道して買い物をするというので、私が先に1人で戻ることにまりました。
カチカチだった鶏肉もさすがにもう解凍終わってるだろうから料理もできるしいいや・・・ということで、さっさと一人でサマセットへ。
荷物を置いてキッチンに行ってみると、鶏肉はいい感じになっていました。
醤油とにんにくにつけ込んで、あとは揚げるだけにしておきます。
「なんか音がないと静かすぎるな」
そう思ってみても、高そうなオーディオセットは昨日使えなかったし、テレビも今時ブラウン管のでかいやつ。しかも、つけても映像がまともに映らない。
「音だけでいいか」
しかたないので、テレビをつけて、キッチンの入り口に画面を向けてやっているのはなんだかわからないくらいちゃんと映らなかったけど、音はそのままの音で聞けるので、それで我慢することにしました。
といっても、ちょっと音が聞こえるという程度にして、無音じゃないという安心感を得ていただけですけれども。
「ふふふん♪」
鼻歌を歌いながらお料理開始・・・・と、その時、
バキッ!!!!
リビングの方から、部屋中に響く何かが弾けるような音がして、心臓が止まりそうになるくらいビックリ!
「きゃー!!」
思わず叫んで、音のしたリビングに目を向けると、黒い影が高速でビュンビュンと目の前を往復していきました。
(;゚Д゚) ハァハァハァハァハァ
口から心臓が飛び出そうなくらい動悸がして、しばらく震えて固まったまま、キッチンからリビングを瞬きもせず凝視していました。
『今の・・・なに?』
治まらない動悸をなんとかしようと深呼吸をして、今自分に起こったことを考えました。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
でも、あまりにびっくりしたからか、全然、頭に何も浮かんでこなくて、目はこちらを向いているテレビの画面を見たままで、とにかく息を整えることに集中していました。
(;゚Д゚) ハァハァハァハァハァ
5分くらいそのままだったでしょうか。
やっと動悸も治まり、少し頭もクリアになってきたところで、「さっきの影ってなんだったの?」と考える余裕も出てきました。
そして、出た結論は「見間違い」(えーーーーーー)
「きっとテレビ画面の点滅かなにかだったんだ」と自分の中で結論付けました。
だったらあの音はなんなんだと、自分に突っ込みを入れたくなりますが、その時はたぶん異次元の出来事に思考がまともに出来ていなかったのかと思います。
「そうだそうだよ、その通り♪」
明るく歌いながら、鶏肉の処理に戻りました。
すると、またリビングからバキッ!!!という音がして、自分の中では終わったことになっていたのにと、また同じように驚いて心臓がキュン!と縮まったようになり、そして、また目を向けたリビングでは、黒い影が高速でビュンビュンとキッチンの狭い出入口の前を行ったり来たりしました。
もう、涙目です。
「いったい何なのぉ~!」
ほとんど泣きそうになりながら、ドキドキと激しく波打つ心臓の音が部屋に響いているかのごとく聞こえていました。
またしばらくそこから動くことが出来ず、リビングのテレビ画面を凝視しながら固まっていました。
そして、またも自分の中で出した結論は、「テレビ画面のちらつきがそう見えた」になりました。音は再度無視です。
人間、今までに体験したことがないことが起こると、その経験値の中から結論を出すのでしょうか。
その時の私には、これが「霊」の仕業だなんて、1ミリも思いつきませんでした。
そして、なんとか下ごしらえをして、鶏肉を冷蔵庫に入れると、リビングのソファでボーっとして過ごしました。幸いというか、あの音や影などは、二度と出ることはありませんでした。
しばらくしてからこまりんさんも戻り、お茶を飲みながらおしゃべりをして過ごしました。
こんなことがあったにも関わらず、私はこまりんさんに音のことはまったく話しませんでした。