あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

派遣というお仕事~同一労働同一賃金は、正社員と同一ではない~

せっかく派遣で働いているので、派遣あるあるとか雇う側だった時とかの話もしようと思います。私の経験だけではなく、色々な人から聞いた話とかも書いていこうと思います。派遣といっても、日雇いや工場派遣等色々な種類があると思いますが、私の書くものは、すべて女性が主にする事務派遣の話です。

同一労働同一賃金

きっとこの言葉を聞いて、「少しは待遇良くなるのかなぁ」って期待した派遣社員も多いのではないでしょうか。

私がこの言葉を聞いた時に真っ先に思ったことが「なわけあるかいな」でした。

企業が派遣を雇っているのは何故ですか?

福利厚生のいらない安い労働力で、いつでもクビを切れる労働者が欲しいから・・・ですよね?

なのに社員と同等の給料なんて、出す訳がない。

当初から「どうせ抜け道あるんでしょ」と思っていたけど、やっぱりありました。

だいたい、派遣先の会社が「この仕事をしている社員はいくら」なんて金額を開示するわけないんですよ。社員同士だって人の給料知らないし、聞いたら嫌になることもあるので、お金のことには触れないのが社会人のルールです。

なのに派遣社員という自社の社員でもない人間が同じ会社で働くからって社員と同じ給与にするなんてあるわけないんですよ。

ということで、9割以上は「労使協定方式」といって、雇用元と労働者が結んだ約束事を書面で残すということなのですが、派遣の時給決定も、表向きはこの労使がOKしたとなっていて、厚生労働省が作った賃金テーブルを基に地域制を加味したりして時間給が決まるんです。それでその条件の書いた指揮命令書とかを発行するわけです。

「約束なんてした覚えないけど」ってのが本音ですが、まぁ、そういうもんです。

つまり派遣社員の同一労働同一賃金は、職種に対して金額が決まる「ジョブ型」なんです。正社員の場合は、給与って人につく(基本給は同じでも、資格持っていたらいくらか付くとか、さまざまに違う条件があると給与が高くなったり、低いとはいえなくてもそう上がらなかったりという感じです)ので、年功序列社会だった頃は、年1回昇給があったりしましたが、最近は終身雇用も廃れてきているので、年1回の昇給が約束されている会社はそう多くはないようです。それにしても、大手企業なら色々な手当はつくし、家賃補助なんていまだにある会社もありますし、まだまだ優遇されていますね。

ジョブ型の雇用は基本昇給なし

さて、労使協定で決まったこの仕事にはこの金額というのは、基本的にはその仕事をしている限りは昇給などはないので、そういう意味で同一労働(同じ仕事をしているなら)同一賃金(ずっと同じ賃金)なわけです。

もちろん、それはあくまで基本ですから、正当な理由があれば状況によっては派遣社員も昇給がある場合もありますが、これにはコツがいるというか、まず黙っていたらいつまでも昇給などありません。

なので、長く働いていて仕事の環境や仕事内容が変わったりした場合には、自分から積極的に交渉の依頼をしないと損してしまいます。

この度わたくし、今の会社で就業してから2年を過ぎて「もういいかな」と派遣会社に掛け合い、派遣先と交渉していただき、時給を100円以上UPしてもらいました。

具体的な金額は書けませんが、やっと「この金額の時給にして欲しい」と思っていた額になったので、ホッとしております。今年の1月にノートに書いた「時給が100円上がった」というのが叶ったわけですね。

100円以上だったので、さらに喜んでおります。

次回は、時給UPについての交渉術について書こうと思います。