弘ネタも今さらでしたけど、今日のこの話もまたかなり今さらな話です。
いったい、いつの話やねん・・・て。
しかも、これから初夏そして夏と変化していく季節なのに、クリスマスソングだし。。。
松本人志、高須光聖という幼なじみコンビでやっていた「放送室」というFMのラジオ番組をそれこそ今さらながらに聞いていたら(ちなみにこの番組は、2009年3月28日が最終回)、ちょうど相方の浜ちゃんが2004年に歌った「チキンライス」という歌の話をしていて、そういえば、そんな曲あったなぁ~と思い出しまして、そして番組内で流れたのを聞いたらなんだかじーんとしちゃって、繰り返し聞いちゃったんですよね。
この「チキンライス」は、貧しかった子供時代のことを今と対比させている松ちゃん作詞の歌なんですけど、曲がマッキー(槇原敬之)なので、ふんわりしたメロディーで乱暴な浜ちゃんのボーカルが活きてきたりして。
ダウンタウンがMCをやっていた音楽番組Hey!Hey!Hey!の中で松ちゃんが作った詞を浜ちゃんがマッキーに見せて曲作ってと頼んだそうなのですが、その詞を見てマッキーが号泣したとか。
全部の歌詞は、どうぞググってくださいなのですが(著作権とか面倒やねん)、貧しかった子供の頃にたまに家族で外食した時、決まって頼んだのが「チキンライス」で、それは「自分の家は貧乏」だということを認識していた松ちゃんが高い物を頼んだらいけないと子供心に親を気遣っていたという内容なんです。
松ちゃんのお母さんは、そんな松ちゃん(ひーちゃんと呼ばれていたらしい)に「せっかくやねんから、家で作られへんもの頼み」と言われたそうですが・・・。
親に気を使っていたあんな気持ち
今の子供に理解できるかな?
という歌詞に涙した人も多いのではないでしょうか。
確かに、今の若い人たちの大半は不景気の中で育ったとはいえ、お昼のご飯も食べられないほど貧乏って人、そんなにはいなかったでしょうからね(いないとはいいませんよ)。
歌っていた浜ちゃんも相当貧乏だったらしく、そんなふたりが今は成功してお金持ちになって、でも、クリスマスには七面鳥じゃなくて、やっぱりチキンライスがいいやと最後に結ぶのは、その頃を忘れていないというメッセージなのかな。
歌の途中だと
七面鳥はやっぱり照れる
俺はまだまだチキンライスでいいや
と歌うのですが、最後の最後で「チキンライスがいいや」と終わるのが泣かせます。
松本さんによると、最初は「で」だったそうですが、最後の最後で「やっぱり“が”にして」と言って、最後の歌詞は「チキンライスがいいや」で終わることになったそうです。
まぁ、庶民はみーんなそこそこ貧乏だった時代ですから、大人はこの歌詞が分かる人が多いと思いますけど、若い子はどうかな。
ちょっと視点を変えて人のことを考えられるようになればって子が多いのは、なんでも満たされてきた弊害なのかも知れないですね。
うちも結構な貧乏一家で、「貧乏は嫌だ!」って思ってましたけど、今となってはあれで良かったのかなぁ~って思います。
クリスマスじゃなくても、へこんだ時に聞きたい歌です。