あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

戦没者を追悼し平和を祈念する日

今日2011年8月15日は、戦後66回目の終戦記念日です。

なぜ敗戦の日を「記念日」というのか、ちょっとよく分からないのですが、今日の式典で天皇陛下が述べられた「戦没者を追悼し平和を祈念する日」という表現が一番ふさわしい気がします。

戦後の壊滅的な状態から、これほどまでに復興してきた日本。
現在というスポットで見ると問題は山積みですが、今までの歴史の中を通して見た場合、世界地図で見て、「いったいどこにあるのか?」と短時間で見つけるのが困難なほどの小さな国が、世界の一員として何らかの役割を担っているということに本当に驚くばかりです。

私が戦後の日本で素晴らしいと思っているのは、教育です。
まぁ、個々の内容については問題もたくさんありますが、こと戦争に関しては、「恨み」を教え込むのではなく、二度と再びあのような歴史を繰り返さないことをお互いに確認しあうようなことは、日本人でなければなかなか出来なかったのではないかと思います。

例えば、中国や韓国では、先の戦時に日本軍の行った行為について、本当にそこまでしたのか?という、にわかに信じがたい内容の教育が行われ、日本全体が未だに軍国主義なのではないか(実際そうは言いませんが)というような「孫末代まで恨み忘れじ」的教育が行われています。

以前、韓国人と話していて、感情的ではなかったのですが、豊臣秀吉のことまで持ち出された時には閉口しました。

今現在も、中国では言論統制が行われており、抗日ドラマも連日放映されているそうです。
韓国でも、蝋人形で表現された「日本軍の残虐行為」を展示した博物館に年端もいかない子供を連れていき、鮮烈な印象を残すような教育がなされています。

冷静に判断できる年齢ならまだしも、子供に拷問の様子を見せて「日本人は鬼だ」的な刷り込みをされれば、今がどうと言われても中には日本人に対して強い恨みを抱く子供が出てきても不思議ではありません。

そうやって、国を挙げて相手を恨むような教育がなされているところに生まれなくて、本当に良かったと思います。

私は、日本軍が何も悪いことをしなかった(すべてが合法だった)などと、何でも幻のごとく言っている説は絶対納得できません。
とはいえ、中国や韓国が言っているほど、そこまで残虐非道なことばかり行っていたのかについては、いくら戦後の反省ということがあるとしても、また、事の大小がどうということではないという認識はあるにせよ、あまりにも一方的な事柄が多く、また私たちもそれらすべてが本当に検証されたものであるかのように教育されてきたことは、悲しい事実だと思います。

また、そういう話を持ち出す中国が21世紀の今になってもなお、行っている非道ともいえる事柄については何も言わず、反省の上に立ち、平和を維持している日本に偉そうなことを言って欲しくありません。

どんなことがあったにせよ、戦争など二度としないで欲しいし、中国や韓国の人には、せっかく隣同士の国なのだから、交流をもっと活発にして「学校で習ったのと違うじゃないか」という認識を持ってもらいたいと思います。

正直に言うと、「私が私が」と前に出てくる中国人や韓国人の気質みたいなものは、一歩引いてという日本人の私には、ちょっと馴染めません。

中華思想の最たるものか、知識人と呼ばれるような人が「これからの世界のルールは中国が作る」と各国から一笑に付されてしまいそうなことを平気で言ったり、そうかと思うとGDP世界第2位と威張ってる割には何かあると「まだ途上国」と言い訳をします。

本当に世界を見ているのか見ていないのか、意味が分からない人も多いです。

ただ、逆から見たら、日本人は決断力がないとか、あいまいなことしか言わなくて、どう捉えていいのか分からないなど、グローバル社会の中で日本人も改めなければならないことがたくさんあるように思います。

韓国も日本文化はすべて否定し、放映や出版が禁止されていましたが、政府による日本文化開放政策が行われ、徐々に映画や本などが韓国国内で見られるようになってきました。

しかし、これも始まったのは1998年が最初で、第1次から現在までに第4次に渡って、日本の文化が開放されてきました。
98年からということは、たった13年しか経っていないわけです。
それに今でもドラマや歌等は、ケーブルのみで許され、地上波での放映は禁止されています。

このような状況を考えると、お互いが同じようなレベルの情報を持っていないことを認識しながら、相手と付き合っていくことが大切かなと思います。

ネット上で、日本人も含め、顔も名前も出さずに相手のことを罵っているような人たちは放っておいて、苦労はあるけれど、平和な社会を持続させるためにも、お互いの違いを認識しながら、より良い交流が出来ていけばいいのではないかと考えています。

いうほど簡単なことではないと思いますけど・・・。

戦争で亡くなられたすべての方のご冥福をお祈りいたします。

****

天皇陛下おことば(全文)

 本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。

 終戦以来既に66年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。

 ここに歴史を顧み、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

2011.08.15 記念式典のおことば