あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

背中から見えるもの

夏ですねー。
夏といえば、ホラーですねー・・・って、それは私だけ?

最近、シンガつながりの方と連絡を取り合ったというのは、雑貨屋のお客様を除いては数人の方しかいないのですが、夏といえばこまりんさんだよなーと久しぶりに連絡してみたら、怖いというより、不思議なお話を送ってくださいましたので、お楽しみください。

この話をブログ用にリライトしていた時、不思議なことが起こりました。
ちょっとトイレに行きたくなったので行ったのですがトイレから出る直前に携帯の着信音が鳴りだしました。

急いで手を洗って戻り(まぁ、狭いのですぐです)、出ると母からの電話でした。
電話の内容自体はどうという話ではなく、用事だけ話すとじゃあねと切ってふと画面を見たのですが、「あれ?」・・・・変です、見るとメールのアイコンやバイブのアイコンが出ていて、マナーモードになっていたんです。

仕事中はずっとマナーモードにしているので、メールが着信しても電話が掛かってきても、全部ブルブルとバイブ機能が効いているので、音が出ることはありません。
先週もずっとそうだったので、壊れたということはないと思います。

自宅に戻ると普通はマナーモードを解除するのですが、実際にあまり掛かってくることもないので、結構ほっぽらかして忘れていることも多いので、マナーモードになっていること自体はまったく不思議ではありません。

なのに大音量で音楽が鳴ったのは、いったい何だったのでしょうか。

さて、おなじみこまりんさん劇場に皆様をご招待します。
今回は、事実は変えず、ほんとうにあった怖い話風にリライトしてみました。

暑い夏、少しでも涼しくなってくださったら幸いです。

*****

私の友人で、強烈な霊感の持ち主がいるのですが、それが分かったのは数年前にはじめて一緒にシンガポール旅行をした時、それまでまったく「幽霊」の「ゆ」の字も見たことがなかった私が生まれて初めての霊体験をしてしまったためです。

この話は、最近彼女が「日常の話」として送ってくれたお話です。

彼女の名前を、仮にふさ子とします。

ふさ子の友人にK子さんという人がいるのですが、K子さんは会社で嫌がらせに遭い、今年の春退職を余儀なくされました。
K子さんはもともと几帳面なところがあり、社会人になってからは完璧主義者といってもいいくらい何でも一所懸命で、仕事はできる方だったのですが、その性格もあって周囲との人間関係に悩んでおり、ついに耐え切れなくなったための退職でした。

ふさ子は、長年K子さんの愚痴を聞き、励ましてきたのですが、それももう限界かも・・・と半ば疲れていたそうですが、ある日K子さんから「1人で電車に乗れない!」とSOSを受け、駆け付けたことがきっかけで、K子さんは心療内科に通い始めたそうです。
K子さんが心身を病んでいるというのは、その頃には誰にでもわかるほどで、ふさ子は食事を口実になるべくK子さんと会うようにしていました。

最近、K子さんはこれからの目標や夢を語るようになってきたので、ふさ子も安心していたそうです。
これが本来のK子ちゃんだわ・・・良かった良かったと胸をなでおろしていたのです。

ある日、ふさ子はK子さんとまた会う約束をしていました。
その日は診察日で、診察後に会うため病院の外で待ち合わせをしていました。

今までは、同じようなことがあっても、心療内科の中や待合室にまで入ることはなかったのですが、その日はとても暑かったのと、約束の時間より早く着いてしまったので、涼を取りたいし、確実にK子さんに会えるよう心療内科の待合室に向かったのです。

どうせ、他の患者さんも付き添いが来ている人もいるだろうし、変な目で見られることはないだろうと軽い気持ちだったそうです。

待合室に入った時、K子さんの姿はありませんでした。
きっと診察中なんだろうと思い、近くの長椅子の真ん中に腰かけて待つことにしました。

心療内科は結構混雑していて、いかにも「私、病んでます」という表情の人が数人いました。
でも、後はただ見ただけでは普通の人とまったく変わりない感じの人ばかりでした。

ある一点を除いては・・・。

ふさ子には、見えてしまったそうです。
そこにいる一見普通の人々が何かに憑かれているのだと。

Redleft

人間、動物・・・それだけではありません。
樹木や植物、それに塔婆を背負っている人までいました。

「・・・・なんで??」

背中から木の枝・・・たぶん、桜の木だと思いますが、その枝が突き出している男性。

塔婆を20本くらい背負った女性、血だらけの猫が憑いた女性や首がない犬がまとわりついている中年男性。

そして、植物のツルが体にグルグル巻きになった中年女性がいました。

また、上半身しか見えないのですが、明らかに体の中に霊に入りこまれている女性もいました。
相手が生きているか死んでいるかはわかりません。

生霊なのでしょうか・・・。

ふさ子は、彼らがなにをしてきたのか、本人に聞かずとも分かったといいます。

これじゃあ、心も体も病んでいくだろうなぁ~と。
そして、こんな状況を医者のカウンセリングや薬で治せるのだろうかと疑問に思ったのです。

本当の心の病を抱えている人以外は、誰しもがそんな状態で、さすがのふさ子も寒気がしてきました。
何もしなくても「見えてしまう」体質なのでどうしようもありません。

そこに診察を終えたK子さんが出てきました。

「あっ、ふさ子さん来てくれてたんだ!ありがとー」

「どういたしまして!暑いからちょっと涼みたくてね。さっ、ご飯行こうよ」

「うん。なんかさ、不思議とふさ子さんといると体調いいんだよねー」

「あら、嬉しいこと言ってくれるねー」

などと、ことさら明るい感じで会話をするようにして、ふさ子とK子さんは心療内科を後にしました。

不思議なことに、憑いている者たちは、見えているふさ子には近寄って来ないそうです。
そのことが分かるから、ふさ子はK子さんが一刻も早く完治するよう、なるべく会いに行くことにしているのだとか。

ふさ子によると、そんな人たちには、優秀な除霊師が診た方が回復するのではないかと思うそうです。

最近は、電車に乗っていても何かに憑かれている人を見ることは多いようです。
良いものが憑いている人がほとんどだそうですが、中には・・・・。

Reimen7

あぁ、もうすぐ死んでしまうんだ・・・という人は、体全体が灰色の煙に包まれているそうです。
そのため、影も薄い。

優秀な医師だけでは、現代の心の病・・・と思われているものは、治らないのかもしれません。

素材提供
http://ghosttail.com/