あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

罪の声

Amazonプライム会員が無料で観られる映画やドラマ。

その中にやっとこさ「罪の声」が出てきました。

劇場でも観たのですが、かなり良くできた作品だったので、また観たいなぁ~と思っていたのです。

映画では時間の関係で色々端折るでしょうから、原作の方が良いみたいで、そちらはまだ読んでいないのですが(老眼が・・・)、とはいえ映画は映画で良かったのでお勧めしておきます。

完全なフィクションではありますが、下地になっているのは実際にあったグリコ・森永事件で、小説原作者である塩野武士さんが大学時代にこの事件を知り、脅迫電話に「子供の声」が使われていることを知って、小説の着想を得たそうです。犯人が要求する事柄を「子供」にテープに吹き込ませて脅迫電話に使っていたという内容なのですが、この「罪の声」は、京都市内でテーラーを営む曽根俊也(星野源)が「自分がその声の主だった」と大人になったある日知ってしまうという残酷な話なのです。

一方で、昔の事件を企画記事として取材することになった新聞記者を演じているのが小栗旬で、取材を進めていくうちにこの曽根に辿り着くというもの。

面白いのは、フィクションであるこの映画ですが、各事件の発生日時や脅迫状や挑戦状、そして事件報道などは極力史実と同じにしたという点です。

 

罪の声

実際の事件では、子供だけではなく色々な人の「声」が使われました。

脅迫されて吹き込まされたもの以外は、たぶんですが何に使うのかも分からずに協力させられていたものでしょう。

特に子供なんて、自分の声が犯罪に使われるなんて思ってもいないでしょうから、色々な嘘を言われ、吹き込まされたのだと思います。

子供はいわゆる「声変わり」といって、成長によって声帯が変化し、子供の声から大人の声に変わります。

男の子の方が高い声から低い声に変わって顕著なので誤解されがちですが、これは男女とも同じです。

犯人がそれを考えていたかどうかわかりませんが、テープに声を吹き込んだ子供が大人になってしまうと真実に辿り着くためには膨大な時間がかかってしまう。

当時声紋鑑定をした音響研究所の鈴木松美氏は、子供が犯罪を犯すという認識がなかったため、子供の声のサンプルがなかったことから、とにかく多くの子供の声を集めないとということで、自分の子供が通う小学校の子供たちに協力してもらったりと、苦労していたようです。

捜査当局の調べで、実際には「この子ではないか」とあと一歩のところまで迫っていたとも言われていますが結局対象にはならなかったとか。

その点の記事はこちらで。

辻占

この映画とは何の関係もないのですが、朱雀門出氏の本当にあった怪談話で、このグリコ・森永事件に関連した話が面白いので、その話を紹介した動画を貼り付けておきます。

 

罪の声

罪の声

  • 小栗旬
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原作