あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

コアな部分が違うひと

直接お金が入るというようなことではない「LUCK」は、幼い頃からあったような気がします。

先の大震災の日も、電車も停まってしまって帰れないという状況になったとき、本当にたまたま会社近くのホテルを予約してあったために着替えも会社に持って行っていたし、お風呂にも入ることが出来て、翌日動き出した電車で無事に家に帰れたりと、たいして良い行いもしていないにも関わらず、どうしてこう運がいいんだろう・・・と自分を守ってくれている何かにいつも感謝しています。

しかし、ことお金については、まったく運というものはありません。
働いた分、普通に入ってくるという程度で、仕事があるだけましですが、かといって、嫌な思いもしながらだから、まぁ、そんなに卑下することもないかなと思います。

別に専門職ではないので、収入は本当に一般のOLがこのくらいという程度です。

海外によく行くし、あまりせこいお金の使い方をしないので、「実は今月大ピンチ!」なんて時も全然信用してもらえないんですよね(笑)

昔、いわゆる適齢期が○歳というような時代に、職場で知り合った女性が結婚することとなり、準備で本当にお金がかかるのよと、「こんなにお金が減っちゃったわ」と通帳を見せられて、もともと300万円の貯金があったというのがわかり、学生でなくなってすぐに独立し、ピーピーいうのが日常だった私には、いったいどうやったら300万円なんてお金を貯めることができるのか、すっかり驚いてしまったことがあります。

結婚するまで自宅でという人でしたから、そうか家賃いらないんだよねと思ったら、「自宅だったら私も貯金できてたのかな」と就職を機に独立した自分を早まったか?と思ったものですが、正直言って、親と仲は良かったものの、干渉されることが何よりも嫌いだった私には、就職したのに自宅に住み続けるなどという気は毛頭なく、最初は、壁の薄い6畳一間のアパートからスタートしました。

確かに自宅にいた時は、お金はなくてもご飯は食べられるし、せっせとバイトをしたとはいっても、やりくりなんてしたことがなかったから、最初のうちは親に泣きついたこともありました。

でも、ある日母親から、「親は金のなる木じゃない。いい加減にしなさい」と電話で一喝され、ガシャン!と電話を切られて以来、死んでも親に金の無心はしないと決めたので、それ以降、どんなに困っても親からお金を貰ったことはありません。

「パチンコで儲けたから」

というので、あぶく銭ならとお小遣いを貰ったことはありましたけど、それ以外で自分から親を頼ったことは一度もありません。

とはいえ、私は自宅で暮らしている人を非難する気持ちなど毛頭ありません。
生活や生き方はそれぞれで、自分から親を頼っていなくても、別に出て行く理由がなければ出ていく必要などないし、親御さんのお世話をしている人もいるだろうし、親と同居している人に対して、それだけで斜めに見たことなど一度もありません。

ただ、ひとつだけ気になって「ちょっとお友達づきあいは無理だな」と思った人たちがいるのは事実です。

恵まれた環境で、親掛かりで暮らしているのに、それが分かっていないというか、自分の甘さについて認識していない人は、住む世界が違うなぁ~と思ったものです。

ある女性は、独立してはいたのですが、ご両親がとにかくお金持ちで、自分も海外の大学を卒業し、勉強熱心で語学も数ヶ国語習得していて、お母さんと旅行するときは必ず海外の一流ホテル、「だって、お客さんのレベルが違うから、安いホテルで安っぽい人と会いたくないの」と言われた時は、「なるほどねー」と思ったものです。

そういうお家で育ったからかスレていないし、海外で見聞を広めたこともあって、とても話も面白く、結構仲良くしていました。

ただ、レベルの高い生活をしてきたということで、つきあってきた人もそういうレベルの人たちなので、私のような一般の貧乏OLの気持ちや生活観はさっぱり通じない人でした。

それはまったく構わないのですが(もともとわかってることですから)、私が無理と思ったのは、結局お金に困れば「返さなくて良いママローン」があり、自分の志が高いので入った会社の同僚の意識が低いとか、そんな理由ですぐ仕事を辞めたりして、言ってることは立派だし、分かるけど「人生それでいいの?」と思ったことがありました。

また、結婚して中古だけど素敵な家を買った友人。
努力家で魅力的で、とっても好きな人でしたけど、「自分で出すと言ったんだけど、両方の親がこれから大変なんだからって半分ずつ出してくれたの」とお家は両家の親がプレゼントしてくれたもの(といっても、田舎の家なのでそう高額ではないんですが)と分かり、実はちょっとがっかりしたんですね。

せっかくしっかり自分を持って生きているのに、家買ってもらっちゃうんだって。
その彼女には、「そうだよ、お金はいくらあっても足りないくらいなんだから、ラッキーじゃない?」とは言ったんですけど、内心はショックだったんですよね。

ちゃんと独立して生活したいみたいな感じだったので、親の援助で家を買うという発想があったんだということが・・・。

悪いことでもないし、もし私でもきっと「サンキュー!」ってなると思うのですが、なんかこういう時だけそうなるの?みたいな印象だったので、がっかりしちゃったんだと思います。

今紹介した人たちそれぞれ、まったく嫌な人たちではないし、私と違う生き方だからといって、それに対して他人の私がどうこういう筋合いもありません。

ただ、私の感覚と合わなかった・・・それだけです。

どっちが良いとか悪いとか、正しいとか間違っているなどということではありません。

この「私の感覚」の一番の核の部分「言うなら最後まで貫かないと」という部分が相手に感じられなくて、どうしても相容れない価値観だと感じ、お付き合いが出来なくなった(お互い様という意味でも)ということです。

私はこれからも、嫌な仕事にも耐え、なんとか切り詰めて趣味の海外旅行をしながらストレス発散し、自分らしく生きていきたいなと、もうすでに疎遠になって久しい人々を思い出しながら思ったのでした。