あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

ヘレディタリー/継承 (2018)

今年1番怖い映画

いやぁ~、久しぶりに怖い映画を観ましたよ。

その名も「ヘレディタリー/継承 」。

シックス・センスでどしっとしたママを演じたトニ・コレットが主演のホラー映画です。

いつもの109シネマズでは上映がなかったので、超がつくほど久しぶりに渋谷のTOHOシネタワーに行ってきました。

レディースデーの1100円で事前ネット予約。

楽天ペイとかも使えるようになっていて、どんだけ久しぶりやねんという感じでした。

Screen4は初めて行きましたが、入ってびっくり「せっ、狭っ!」。

後で見たら一番小さい115席+車いす用2席の狭さで、スロープ状に椅子が並び、その前にあるスクリーンは、壁の上半分に設置してあるので、あまり前だと見上げながら映画を鑑賞しなくてはならないツライ造り。

怖いのは・・・

さて、これもいつものように事前の情報チェックはなしで行った私。

冒頭からの不気味な雰囲気に背中がちょっとゾワッとしました。

なんかこう、背筋が寒くなるというのがピッタリな演出なのですが、シーンというより「音」が効果的に使われていました。

ずーんと下腹に響くような低音が響いて、「次に何が来るのか」というのを期待させる演出になっていました。

全編を通して、その雰囲気の上にストーリーが展開していて、ひとつひとつのシーンの怖さがより強調され、またふとしたところで起こることがドキッとさせる演出で、ホラー百戦錬磨の私が、久しぶりに「怖い」と思った映画です。

ストーリーについて ※ここからネタバレ注意

久しぶりに怖かった映画ですが、正直言ってストーリーはたいしたことありません。

よくある「悪魔」ものです。

話の内容自体は、二番煎じ三番煎じで、目新しさはまったくありません。

ミニチュア作家のアニー(トニ・コレット)の母親が亡くなり、お葬式のシーンから映画は始まります。

場面が進むにつれ、長女のチャーリーはおばあちゃん子だったことがわかり、おばあちゃんのいなくなったことにとてもショックを受けていることがわかってきます。

でも、このチャーリー、何かちょっとあるのでは?という雰囲気を醸し出しています。

チャーリーが母親との会話であることをつぶやくのですが、それがこの映画の後半で「なぜだったのか」がわかってきます。

このチャーリー、話が進むほどに「不気味」な子だということがわかってきます。

あろうことか窓に激突して死んだ鳥の首をはさみで切って持って帰るということまでやってのけます。

まったく表情を変えず、当然のことのようにそんなことをするチャーリーから目が離せなくなります。

さて、母を失ったアニーですが、実は幼い頃からの酷い体験で心に深い闇を抱えていました。失ったのは母だけではありませんでした。

自分の家族で残ったのは母親ひとりでしたが、その死も、実はそこまで悲しくないのではないかという自分にも嫌気がさしているのです。夫には映画に行くと言って、実は愛する者を亡くした人たちの集会に出るのですが、そこで自分の家族の恐ろしいほどの経歴を話し、泣きます。

悪魔は、弱い心に忍び込む

そんな時、息子のピーターが学校の集まりに行くというので、妹を連れて行くように強く言い、本当は行きたくなかったチャーリーも母親の気持ちを思って、渋々行くというのです。

本当は、両親のいない家で学生ばかりが集まってのパーティーで、マリファナを友人と吸いたかったピーターは、チャーリーをひとりにして友人とマリファナを吸っていましたが、ナッツ類に強いアレルギーを持つチャーリーがナッツ入りのケーキを食べてしまい発作を起こします。驚いたピーターは妹を病院に連れて行こうと車を飛ばしますが、途中で恐ろしい事故を起こしてしまいます。

 

 

チャーリーの死

この事故でチャーリーを亡くしたアニーは、狂わんばかりに泣きわめきます。

自分も死にたいと叫ぶ妻を夫はなんとかなだめようとします。

自分のせいで妹が死んでしまったと心に闇を抱えたピーターに、悪魔がだんだんと近づいてくるのでした。

なぜ、悪魔はピーターを狙うのでしょうか。

それがこの映画の「ヘレディタリー/継承」の意味が絡んでくるです。

アニーの心の闇は深くなるばかり。

だんだんと悪魔がつけ入ってきます。

家の中で何かの気配を以前より強く感じるようになり、心が乱れる時間が増えていきます。

集会に行こうとしますが、どうしても中に入ることができませんでした。

帰ろうとする彼女の車を止めたのは、自分の息子を亡くしたという女性ジョーン。

同じ痛みを抱える彼女の優しい言葉が心に残りました。

その後、ある場所で偶然ジョーンに会ったアニーですが、彼女の信じられない話に乗せられ、ジョーンの家での降霊の儀式に参加してしまいます。

これでチャーリーと話せるかもしれない。

アニーは狂気のように自宅で降霊術を試すのでした。

これが、悪魔召喚の罠だとも知らずに・・・。

 

ヘレディタリー/継承(2018)

原題:HEREDITARY
監督・脚本:アリ・アスター

出演:
トニ・コレット(アニー・グラハム)
ガブリエル・バーン(スティーブ・グラハム)
アレックス・ウォルフ(ピーター・グラハム)
ミリー・シャピロ(チャーリー・グラハム)
アン・ダウド(ジョーン)