公開初日に前売りを買っていったら、1時間後の上映が満席でNG。
しかたなくそのまま帰って「どうするこの前売り券」ということで、水曜日のレディースデー前だったら、空席もあるんじゃない?って、昨日、行ってきました。
渋東シネタワーがTOHOシネマズになってから、初めての入場です。
さすが狭い空間を利用した階段上のシートに大画面で、以前の平面よりもずっと観やすいし、なにしろ椅子のすわり心地が違いました。
とはいえ、大画面で階段式シートなので、以前は「このくらいでちょうど良いかな」って場所からも、ドーーン!って感じに見えてしまうので、F列の真ん中を選んだ私は「うはっ!ちょいと近すぎやん!」って後悔。
まぁ、3Dとかじゃないので、大丈夫でしたけど。
その分、主演の西田敏行さんの顔の大きさが際立って見えました(笑)
似合いますねぇ~、落ち武者姿。
三谷監督は、西田さんだけにはアドリブを許したそうですから、「ここって絶対アドリブだよね」ってところがあって、笑えました。
深津絵里さんも、いつもの可愛らしく、でもたくましい演技で良かったですし、三谷映画にお馴染みの俳優さんたちがちょっとしたカメオ出演なんかもあったりして、それも楽しかったです。
【ストーリー】
人々から尊敬される弁護士の父を持つ宝生エミ(深津絵里)は、早くに亡くなった最愛の父同様、自分も弁護士になったものの、失敗ばかりでうまくいかない。「これが最後のチャンスだ」とボスの速水悠(阿部寛)から渡されたファイルは、ある殺人事件のものだった。
妻・矢部鈴子(竹内結子)を殺した容疑で逮捕された矢部五郎(KAN)は、当時のアリバイを主張するものの、そのアリバイというのが、ある旅館に泊まっていた時に「落ち武者の幽霊にまたがられて、金縛りにあっていて動けなかった」というものだった。
エミは、ボスからの一言で奮起し、五郎のアリバイを調べるべく、旅館に乗り込んで調査をするが・・・。
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実を言うと、爆笑って感じのところはほとんどなかったのですが、なにこれ?って笑ってしまうシーンが多く、飽きずに最後まで楽しめました。
法廷でエミが対決する検事は、中井貴一さんが演じているのですが、冷徹そうに振舞っているけど、本当は結構良い人っていう、ありそうな役どころで良かったです。
また、落ち武者の幽霊・更科六兵衛を演じた西田敏行さんも、これって西田さんじゃなきゃ無理!ってほどのハマリ役でした。
あの顔のでかさは、確かに400年以上前の人だわって(笑)
この他にも三谷作品にお馴染みの俳優さんが「叫ぶ女」とか「叫ぶ男」の役とか、はたまたインチキ陰陽師とかで色々出てきます。
最後のエンドロールが終わるまで、楽しめる作品なので「本編終わった」って帰らないよう注意が必要です!
三谷さんの作品て、舞台も映画も「深み」がまったくないので、作品によってはかなり中途半端な印象を受けるのがありますが、これはもう楽しい映画でいいじゃないかと素直に思えた作品でした。
芸術とは程遠い三谷作品ですが、人々を楽しませる映画なら、これでOKです。
まだまだ上映中♪
(C)2011フジテレビ東宝
ステキな金縛り(2011)
脚本と監督 三谷幸喜
出演:
深津絵里(宝生エミ)
西田敏行(更科六兵衛)
中井貴一(小佐野徹)
阿部 寛(速水悠)
竹内結子(日野風子/矢部鈴子)
草なぎ剛(宝生輝夫)
小日向文世 (段田譲治)
KAN (矢部五郎)
戸田恵子 (猪瀬夫人) ほか多数