あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

ねじれた家

若い人はどうか知りませんが、私たちの年代だったら世界中で知らない人はいないのではないか(発刊されていればね)というほどの有名作家、アガサ・クリスティー。

UPが遅くなってしまったので、もうだいぶ前に見たのですが、今回の映画はアガサ自身が私の最高傑作と言ったという「ねじれた家」(Crooked House)の映画化です。

久しぶりに恵比寿ガーデンシネマに行ってきました。


リニューアルオープンしてから初だったのですが、以前どうだったかをすっかり忘れているので、新鮮といえば新鮮でしたね(笑)

さて、このねじれた家ですが、ポアロ物が好きだった私は、ポアロの出て来ない作品はあまり読んだことがなく、この作品も未読でした。


【あらすじ】

イギリスの上流階級の当主アリスタイド・レオニデスが死んだ。
死因は、いつも使っていた糖尿病のためのインシュリン注射の中身がすり替えられていたことで、当日、インシュリン注射をしたのがアリスタイドの後妻ブレンダだったことから、遺産目当ての殺人ではないかと疑われていたが、ブレンダは「あの日はたまたまアリスタイドが私に注射をしてくれと頼んだからしたことで、私は殺していない」と当然否定。

アリスタイドの孫娘のソフィア・レオニデスは、旧知の仲であり、細々と探偵業を営んでいるチャールズ・ヘイワードに「祖父を殺した人間を調べて欲しい」と依頼する。

一度は断ったチャールズだが、スコットランドヤードの要請もあり、1人でレオニデス家に向かった。大きな屋敷の中にいたのは、誰が犯人でもまったくおかしくないという、9人の心がねじれた人々だけだった。

「犯人は意外な人物よ」


ソフィアの幼い妹ジョセフィンは、祖父を殺した犯人を探るべく、家中をこそこそと嗅ぎまわっていた。彼女は本当に何か知っているのではないかと疑い始めたチャールズはジョセフィンから話を聞こうとするが・・・。


【感想】

正直言いまして、退屈でした。
たぶん、原作は面白いと思います。アガサの好きな醜い上流階級の人々の醜い争いという意味では、よくできた作品ですし。豪華なお屋敷も見ごたえあります。
でも、映画にした時にまったりし過ぎて起承転結の分け方もわからない感じで、観ていて途中でウトウトしてしまいました。まぁ、2017年の映画で2年遅れの日本上映ですから、言わずもがなかも知れませんけども(笑)

出ている役者さんもいいですし、これはもう脚本と監督の力量不足だったとしか思えない作品ですね。自宅でのんびり観るならいいのかも知れません。
ポアロ物以外で昔観た「鏡は横にひび割れて」は、やはりドロドロの内容でしたが、結構見ごたえありましたけどねぇ・・・。とはいえ、こちらはミス・マープルというアガサの2大キャラのうちの1人の作品でしたけどね。


ねじれた家(2017)
原題:crocked house

監督:ジル・パケ=ブランネール
脚本:ジュリアン・フェロウズ
ティム・ローズ・プライス
ジル・パケ=ブランネール

 

出演:
イーディス・デ・ハヴィランド:グレン・クローズ
タヴァナー主任警部:テレンス・スタンプ
チャールズ・ヘイワード:マックス・アイアンズ
ソフィア・レオニデス:ステファニー・マティーニ
フィリップ・レオニデス:ジュリアン・サンズ
ジョセフィーン・レオニデス:オナー・ニーフシー
ロジャー・レオニデス:クリスチャン・マッケイ
クレメンシー・レオニデス:アマンダ・アビントン
マグダ・レオニデス:ジリアン・アンダーソン
ブレンダ・レオニデス:クリスティーナ・ヘンドリックス