劇作家のつかこうへいさんが亡くなりました。
まだ62歳。
若すぎる死です。
時事ネタを扱わないのが心情のあじゃみんブログですが、つかさんの映画「鎌田行進曲」(監督は深作欣二氏)は、日曜日ごとに友だちと映画館に入り浸って、いったい何回観たんだ!ってくらい何度も何度も観て、セリフも覚えてしまうくらい観まくった思い出があるのです。
だから、つかさん死去のニュースは、自分の人生の中の大切な何かが欠けてしまったように感じました。
もちろん、実際の姿を見たことすらありません。
当時は、まだ実際の芝居を直接観に行くには若すぎて、舞台は拝見できずに映画鑑賞になってしまったのですが、それでもつかさんの世界は十二分に堪能しました。
岩下志麻さん主演の「この子のななつのお祝いに」という地獄のように暗い映画との二本立てだったので、この映画の時はロビーで時間をつぶし、蒲田・・・が始まったらまた戻るという、今の映画館では難しいことも、場末の映画館では普通に出来ていました。
後年、DVD化されたときには嬉しくて、これまたしつこいほどに観まくって、今も時々観ています。
松坂慶子さんの綺麗だったこと!
今はなんだか日本のお母さん(肝っ玉母さん)化して、それはそれでいい感じですが、あの時の松坂さんは、透き通るような肌の美しい、ひたすら美しい女優さんでした。
なんて語りだしたらキリがないのでこの辺でやめますが、そんな私の若かりし頃の思い出に染み渡っているのがつかさんの映画です。
心からご冥福をお祈りいたします。
ありがとうございました。