久しぶりのホラー映画鑑賞。
ソウで有名になったジェームズ・ワンが監督を務めた作品ですが、実話を基にした映画ということで、作りとしては非常にオーソドックスな展開です。
この映画でキーになるのは、アメリカで有名な心霊研究家のウォーレン夫妻が実際に関わった事件であり、80代で存命のロレイン・ウォーレンは、この映画を「誇張もなく、実際の体験とほとんど同じ」とインタビューに答えています。
ジェームズ・ワン監督の旨いところは、人の“怖い”という心理をよくよくわかっていることですね。
決して「ジャジャーン!ほーら、怖いだろう?怖いでしょ?」という、安っぽいホラーにありがちな展開ではなく、見せないことで「あれはどうなっているんだろう?」という「見えないからこその恐怖感」を高めることに長けています。
エクソシストもそうですが、外国でホラーの王道といえば、「悪魔」との対決ですね。
宗教感が違うので、なんとも理解しがたいところですが、そこまで深く考えなければジメッとした日本のホラーと違い、単純に楽しめるのではと思います。
「家」という自分がいつもいる空間で、こんなことが起こったら、そりゃー怖いよねという感覚。
ところで、いつも思うのは、悪魔との対決に「根本的な解決策はない」ということ。
追い出すことはできても、悪魔をやっつけてしまうことはできないというのが、面白いところです。
日本だったら、霊を成仏させるとか、そんな感じでその霊が再び悪さをするというのはないのですが、悪魔は決してなくならないというのは、キリスト教の限界なんでしょうかね?
あらすじ
1971年アメリカ・ロードアイランド州、両親と5人の娘たちが古びた一軒家に引っ越してくる。
しかし、毎朝母親の体にあざができ、一定の時間に止まる時計など不気味な怪現象が次々と起こる。
そして、娘たちに危害が及んだことから、一家は心霊学者のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)に調査を依頼する。
ウォーレン夫妻は館に巣食う邪悪な存在に立ち向かうが……。
死霊館(2013)
監督:ジェームズ・ワン
脚本:チャド・ヘイズ 、ケイリー・W・ヘイズ
出演:
ヴェラ・ファーミガ(ロレイン・ウォーレン)
パトリック・ウィルソン(エド・ウォーレン)
ロン・リヴィングストン(ロジャー・ペロン)
リリ・テイラー(キャロリン・ペロン) ほか