あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

ショップオープンへの道3 -線を引けるか引けないか-

高校生の時、学校はバラバラだったけど、幼馴染的にとても仲が良い子が2人いて、3人でいつも遊んでいました。

その中のひとりは、お家が大きかったのでよく泊まりにも行きましたし、とにかく何でもよく喋って、秘密の話などもした仲でした。

でも、その2人が後年もう修復できない仲たがいをしてしまい、あんなに仲が良かったのにそれきり疎遠になって、私自身も今はもう1人しか続いていません。

原因は、「公私混同」です。

説明しにくいので、A子とB子にします。

A子がある会社に就職して少し経った頃、仕事を探していたB子をその会社に紹介し、一緒に働くことになりました。

仕事決まって良かったねと言っていたのですが、しばらくしてから、なんだか雲行きが怪しくなって、後日絶交状態になったことを知りました。

A子としては、いくら親しい友達といっても、働くからには先輩と後輩になりますし、お友達的になあなあにしたくなかったのですが、B子にはそれが通じなかったらしく、仕事で注意したりすると「何よ」と反発してしまったのだそうです。

どうしても「公私は分けて」というのが通じなかったようで、友達なのにという思いからB子の態度がどんどん悪くなり、とうとう辞めてもらうことになってしまったようです。

そういうことがあってから、友達関係もうまくいかなくなって、お互い修復できない溝ができてしまいました。

私が知ったのは、ずいぶん後になってからだったので、どうすることもできず、本当に残念でした。

今回のショップにデザイナーさんをお誘いしたのですが、以前から親しくさせていただいていて、だからこそ実力を知ったということもあるのですが、別に知り合いだからと誘ったわけではありません。

最初から買い取りできないとはいえ、当たり前ですが、趣味の域ではなく、ちゃんとした「商品」として置けるものしか置く気はないので、キャリアや実力が伴っていない方は応募して来られても参加していただく気はありません。

応募の際にも書きましたが、参加していただく際の条件として、まったく同じデザインの物を個人で販売するのはNGにさせていただいています。

これは、作ったのが誰だといっても、私のお店に置いていただくということは、私のショップの商品になりますから、売値なども計算して付けるため、「自分で作ればもっと安くできるわ」と他の人に考えてほしくないからです。

例えばブランドの洋服だって、技術のある人はまったく同じ物を作ることは可能でしょうし、それだとお店の売値よりは安くできるわけです。

でも、そうやってしまったら、価値というのは生まれません。

コピー商品が違法だというのは、その価値を貶める行為だからです。
単に同じ形や同じ物なら、技術があれば作れてしまうけど、それは所詮「ニセモノ」なんですよね。

でも、使う側としては「安い方がいいじゃん」となるのは当たり前。

かといって、どんどん同じ物売ってくださいとなったら、店はつぶれてしまいます。

ご本人が作るのですから、こちらはニセモノではないですが、ショップがつけた価値を自ら下げる行為になってしまいます。

デザイナーやクリエイターさんには、しっかりした物を作っていただき、私がそれを売る努力をする。

それが合わさって利益になるのですから、その部分をきちんと理解していただける方でないと一緒にはできませんよね。

とはいえ、そんな堅苦しい態度をとっているわけじゃないですよ(笑)

これは最低限のルールです。

クリエイターさんたちには、きちんと「これだけは貰える」という安心感を持って制作に励んでいただきたいですし、私は私でその価値のある物を売り、利益を上げて売り場を提供し続けることができるように頑張るわけです。

作り手と売り手は違うということを理解していただくことが必要ですが、親しいと「水くさい行為」に映る部分があるかも知れません。

物を売るというのは、大変な作業です。
趣味でやるなら別ですが、商売というのは甘くはないのです。

今までフリーでやってきた仕事のことを考えると、成功できるかどうかは本当に分かりません。

それに同じデザイナーさんがずっと参加し続けてくださるかは分かりませんから。

発掘をしていくか、方向転換が必要になる時が来るかも知れませんし。

まぁ、それはいずれ考えることなので、また別の話ですね。

オープンして、もし私たちのお店を見て、こんなところで私も自分の作品を売ってみたいという方がいらしたら、ぜひぜひご参加くださいね。