あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

更年期以降の女性の体と性を語る 第3回(連載5回)

家族から異性へ

性的な交渉には興味がなくても、一緒にいて心地よく、寝る時は手をつないで眠る――そんな夫婦も一定数いるようです。
お互いの価値観が一致していれば、それはそれで何の問題もありません。  

しかし、どちらか一方がまだ相手に対してそうした気持ちを持っていて、それがすれ違ってしまう場合は、最悪離婚問題に発展することもあります。更年期世代の後半になると「性交渉がないから離婚」というケースは少ないと思いますが、前半では個人差が大きく、スキンシップを大切にしたいのにまったく応えてもらえない場合、前述の調査のように「夫を男性として見なくなる」ことから、他に相手を探すことにつながるのかもしれません。  

そう考えると、小説の主人公のように70歳でボーイフレンドを持つ人もいるのかなぁ…(こればっかりはわかりません)。  

もちろん、ここで個々の家庭事情を論じるつもりはありません。それぞれが自由に選べばいいことです。

ただ、パートナーに愛情があり、スキンシップを取りたいと思うのにまったく応えてもらえない場合、このミスマッチをどう解消すれば良いのでしょうか。

更年期世代のこのようなミスマッチが「こうしたら解消された」という大規模調査は見当たりませんが、相談所や雑誌の調査、医療機関からの事例紹介などで、その一端を垣間見ることはできます。  

成功例の多くは「夫婦で更年期の知識を共有する」「性交痛やEDなど身体的問題を治療する」「スキンシップや会話を増やす」といった工夫によるもののようです。

◆ 更年期障害についての理解を深める  
妻が更年期障害で苦しんでいるのに、夫がそれを「怠慢」と捉えて摩擦が生まれる事例もあります。怠けているだけだと思っていたのが、知識のある人に説明されて更年期の症状だと理解でき、「本人のせいではない」と認識したことで摩擦が解消されたケースもあるようです。  

◆ 身体的な問題を治療・ケア  
性交渉に伴う痛みや不快感を婦人科で治療(ホルモン補充療法や保湿ジェルなど)することで性生活を再開できた例も紹介されています。特に男性は、EDなどの症状に恥ずかしさから「もうセックスになど興味がない」と振る舞う人もいますが、実際には治療で改善できることも多いので、専門家に気軽に相談するのが良いのではないでしょうか。

◆ スキンシップを工夫する  
性交渉までしなくても「手をつなぐ」「背中を撫でる」などの触れ合いを増やすことで夫婦仲が改善したという声もあります。
愛情の交換は性交渉だけではなく、触れ合いを重視することで満足度が高まるようです。

◆ セルフケアと距離感の工夫

更年期のイライラや不調が強いときは「自分をいたわる時間を持つ」「一定の距離を置く」ことも有効です。

情報共有がうまくできないことで、わかってくれないからと相手に当たってばかりいたら、さすがに愛情も冷めてしまいます。
そのような場合は、一定の距離を置くことで、衝突を避けることも必要ですね。
ただし症状が落ち着いた後には、相手へのちょっとしたフォローを忘れないことも大切ですね。

 オーガズムを得るための工夫

「更年期になったらセックスは終わり」――そう思っていませんか。

でも実際には、終わりではなく“形を変えるだけ”なのかもしれません。
ちょっと恥ずかしいテーマだけど、誰もが心のどこかで気になっていることですよね。
長年連れ添ったパートナーを「もう家族」としか見られない人もいれば、「まだ異性として触れ合いたい」と願う人もいます。

どちらが正しいということはありません。

ただ、もしお互いが「まだ楽しみたい」と思っているのに、体の変化や心の壁で快感を感じにくくなっているとしたら、それは大きなすれ違いの原因になります。

『わりなき恋』の主人公のように、性欲はないのに年下の恋人に応えるために病院へ行く――という場面は、読んでいてちょっとむなしく響きました。
(その後の展開はそうでもないですけどw)

更年期世代では「昔のように簡単に盛り上がらない」「気持ちよさを感じにくい」と戸惑う声が多く、恥ずかしさから「もういい歳なんだから」と強がってしまう人も少なくありません。

更年期世代のセックスは、終わりではなく“再発見”のタイミングかも。
工夫次第で、快感を取り戻すことは十分可能ですよ。

まぁ、私は調べただけで満足派ですが(笑)、実践派の皆さんはどうぞパートナーとのセックスを楽しんでください。


身体の準備を整える

潤滑不足や性交痛があると、快感に集中できません。
婦人科での治療や保湿ジェルの使用は、オーガズムの前提条件とも言えます。

ただ、ここは難しい問題もはらんでいます。

この部分は、女性だけの問題ではなく、男性にも関連する問題があるからです。

この点は、最終回に深堀予定です。

感覚を広げる

膣だけにこだわらず、背中や首筋、手のひらなど、全身のスキンシップを楽しむことで快感が高まりやすくなります。
更年期のオーガズムは「一点突破」ではなく「全身の響き」として訪れることも多いのです。

時間をかける

若い頃のように急行列車でゴールに向かうのではなく、各駅停車で景色を楽しむように、呼吸や会話を交えながらゆっくり進むことが大切です。

セルフケアを活かす

自分で快感を探る練習をしておくと、パートナーに「ここが気持ちいい」と伝えやすくなります。
セルフプレジャーは恥ずかしいものではなく、むしろ夫婦やパートナーシップのコミュニケーションを助けるツールです。

安心感を優先する

「恥ずかしい」「もう年だから」と思う気持ちがブレーキになることもあります。
お互いが楽しみたいと思っているなら、緊張をほどいて自然体でいられる雰囲気を整えることが、オーガズムへの近道です。

終わりに

更年期世代のセックスは、きっと“再発見”のタイミングなのかも知れません。
完璧でなくても、お互いを思いやって話し合い、工夫していくことで、ふたりの関係はむしろ豊かになります。挿入だけがセックスでもなく、要は心がどれだけ満たされるかという方が正しいかもしれませんね。
悩みも含めて楽しむ――それこそが、この世代ならではの愛のかたちなのかもしれません。

 

※シリーズ全般を通して調査結果などを基に書いています。すべての方に当てはまる内容でないことはご了承ください。