※映画については、下書き状態で放ってあったので文章が一部変ですがUPします。
最近、映画を観ていなかったので、クワイエット・プレイスを観に行くことにした時、他になにかあるかチェック。
その時、予告の一部を観て、「これは行かねば」となったのが、このサラールです。
サラールは将軍という意味だそうですが、この映画は2人の男の友情物語で狂気を秘めた男のあだ名で将軍と付けられたみたいな感じです。
真面目に書こうと思うんですけど、正直なに書いていいかわからないんですよ(笑)
しょっぱなから大音量の音楽がバックに流れ、セリフ言ってる時もとにかくずーっとダンダンダダン!みたいな勇ましい音楽が鳴り続けているんです。終わりまでずっと!
最初は、主人公2人が子供の頃の話から25年後を描いているのですが、あの坊主どもが25年でこんな老けるんかい!って突っ込みたくなる「いったいあなたは何歳の設定ですか?」って状況で。
1人は貧しい家に母1人子1人のデーヴァと領主の息子ヴァラダ。
ふたりが住むのはありとあらゆる不正で財を成した要塞国家カンサールで、もともと1000年前にいた3部族のうちの1部族が建国したカンサールの現在の形で、インドの地図にも載っていない治外法権の怖~い場所。
その領主の第2夫人の子供と貧しいシンママ家庭の息子がなぜにそのような固い友情で結ばれているのかは不明だけど、とにかくその設定で話が進むんですよ。
ヴァラダは身分の高さから自分の領土を現す腕輪や名誉の鼻輪をしているのですが、その鼻輪が盗られてしまい、それを知ったデーヴァが怒ってそれを取り返してあげるところが最初なのですが、その方法もまた「頭おかしいやろ」って感じで。
その後、なぜかデーヴァの母親が男たちに連れ去られそうになった時、ヴァラダは自分の持っている中で一番大きな領土をその男に与え、親友の母を救ったのです。
恩返しってやつですね。
ただ、そういうことでカンサールに留まることはできないため、デーヴァとヴァラダは遠く離れてしまうことになり、ふたりの絆は絶たれてしまった。
カンサールを去るデーヴァは、ヴァラダに「何かあったら名前を呼べば、必ず駆けつける」とヴァラダに誓ってカンサールを去って行きました。
この後、カンサールで領土争いやらなにやら起こって、ヴァラダはにっちもさっちも行かなくなるのですが、ある出来事から「あいつを呼びに行こう」と隠れて暮らすデーヴァを迎えに行き、そこから怒涛の戦いが始まります。
もう、その間大音量で音楽が流れているのですが、大人になったデーヴァが登場するシーンでは、歩いてくるプラーバの横に「反逆のスター プラーバ」とデカデカと書かれていて、そこからもうこの映画はプラーバによるプラーバファンのための映画というのが分かります。
正直言って、後半に入ってからある人が「なぜデーヴァは隠れて暮らしているのか」みたいな話が1000年前にさかのぼった回想シーンから語られていくのですが、それがあって初めて「ああ、そういうことだったのか」となって、それまでまったくストーリーがわからないままインドの各地でなにかが起こったりするのに「今度はここ・・・ってどこやねん!」と着いていけず、登場人物も多くて誰が誰だかさっぱり分からず、その説明でやっとこさ「ああ、この人たちに注目するんだね」とやっとわかるという・・・。
後半に突入するまでは「いったい私は何を観ているんだろう」って感じで時間が過ぎていきました。
なんとなく内容が理解できてからは、まぁ、正直分からなくても善悪の対決みたいに思っとけばいいんだなって感じでしたけど、結構面白く観られました。
なにせこの主人公が主人公らしく無敵。
絶対死なないやろ!って突っ込みたくなるシーンの連続で、インド映画って大衆娯楽が映画くらいしかなかった大昔の日本映画みたいな感じですね。
ちょっと違うのは、暴力シーンがえげつないことくらいでしょうか。
今回は、硬派なドラマなので、美女が歌って踊るというシーンはありませんでしたが、授業を受けている生徒たちが突然歌い出すというシーンはありました。
すべてが異次元のインド映画。
実は、ある場面転換があった時、「えっ!?まだ続くの!!」ってくらい長かったのですが、いきなり”つづく!”みたいなメッセージが出て、「終わらんのかい!」ってなりました。まぁ、2時間54分とかしんどさMAXでしたから、終わってくれてホッとしましたけど(笑)
次が公開される頃には、もうこの話の筋は忘れていると思うので、動画とかでなんとなくおさらいして次を観ようと思います。
ええ、せっかくなのでまた観ますよ(笑)
しかし、この映画のレーティングがPG12って、日本て本当にゆるゆるですね。
SALAAR/サラール(2023)
製作国:インド
上映時間:2時間54分
監督・脚本:プラシャント・ニール
出演:
プラバース(デーヴァ)
プリトヴィラージ・スクマーラン(ヴァラダ・ラージャ・マンナル)
シュルティ・ハーサン(アディヤ・クリシュナカント)ほか