緋銅ってご存じ?
銅を極限まで熱してホウ砂を溶かした水につけ、皮膜をつくることで赤く変化すること。江戸時代に考案されたものだそうなのですが、ことはそう簡単じゃないんです。
熱するという作業は最終工程で、その前に何種類ものヤスリで磨いて鏡面仕上げにして、脱脂なども行ってから熱するので、熱くしてホウ砂につけてハイ!出来上がり~ってわけじゃない。
小さくて可愛い丸型の銅を仕入れ、それを緋銅のピアスやイヤリングにしようと思うのですが、紙ヤスリで作業していたら右手人差し指の爪がなくなってしまいました(涙)
小さいものなので、器具に挟んでとかができず、下に置いてスリスリしていたら、爪まで一緒に持ってかれました(涙)
糸鋸で指切ってから慎重になっていたのですが、まさかこんなことに(笑)
それからレジンで使う耐震パットにくっつけて磨くことにしました。
くっつけたままならままで、やりにくい・・・(笑)
本当にこんなにまでやらないとダメなのかなぁ~と「磨かないとどうなるかやってみよう」と思い立ち、仕入れたままの状態で熱し、ホウ砂水につけてみました。
「おっとぉ~!」
結果は、一目瞭然。
良いものは簡単には作れないですねぇ~(とほほ)。
自分で始めたのに、こんなに大変だとは思わず(笑)
でも、すごーく綺麗ですよ。
出来たものは、これからまた磨いて、細かい傷をなくしていくのです。
直径15mmのこんなに小さい銅の円盤。
気が遠くなるー-。