YouTubeで、マルシェなどに出店することもあるレジンのハンドメイド作家さんが「お客様に言われた グサッと特集」という動画をUPされていたのを観ました。
日常茶飯事な細かいものは除いて、大きなものというので紹介されていたのが下記です。
- こんな平日に趣味で販売できて、家庭に余裕があっていいわね
- 独学で販売?!信じられない!普通は資格を取って販売するものよ!
- パーツがすべて手作りでないなら、それはハンドメイドではない
- ハンドメイド品て安いものじゃないの?なんであなたのはこんなに高いの?私でも作れそうね
思わず、「ブファッ」と吹いてしまいました。
言われそう~(笑)
1については、『そういうあんたは平日の昼間にこんなところに来て暇なんか?』って返してやりたい感じですね(笑)
さすがに商売してたらそれは言えませんが。。。( ´艸`)
その方は、レジンのアクセサリーを作って販売されているプロ作家さんなので、1を聞いた時にかなりグサッときたのでしょう。
全編通じてこういうことを言ってくる人は「ハンドメイド」ということについて誤解をしている人たちなのかと思うのと自分がやりたいことをやって仕事にしているというのをねたんでいるだけかもしれないので、こういう輩は右から左に受け流す・・・で良いと思います。鋼のメンタルを保つコツは、「気にしない」のひとことに尽きます。
独学で販売?!信じられない!普通は資格を取って販売するものよ!
ハンドメイドのジュエリーを独学で販売しちゃいけないなんて、世界のどこにもないです。だいたい、彫金作家なんて大型の芸術作品を作られるようなすごい方から、私のようなシンプルなジュエリーを作って販売する人までさまざま。
学校に行っている人もいますけど、学校を出るメリットは、効率的に学べるのと高額な費用を払ってコンサルまで受けられるとかそういう感じなだけで、資格なんて取ってないですよ。その学校が所属する協会の民間資格みたいなのはあると思いますが、たいていの人は独学プラスアルファでプロとして活躍している人も多いです。
私も教えてもらうプロの人はいますが、自分がここが苦手というテクニックの部分だけです。
昔、基礎は習いましたし。また、テクニックの参考にしているYouTube動画は、ほとんど外国人(日本の動画であまり参考になるのがないので)の動画ですが、Q&Aとか聞いているとすごい作家さんでも「独学ですよ」という人多いですね。
若い女性からおっさん(笑)までいますが、それぞれ個性的で面白いです。
だいたい、シンプルな作品だと定番の技術で作るので、同じものを作っていると間違われることもありますが、それぞれパーツを組み合わせてアレンジしていることが多いですね。
でも、シンプルな覆輪留めの指輪、AさんとBさんの違いはなに?となった場合、「作っている人が違う」って答えのものもあります。
そのくらいの定番作品もあって、これはパクリではなく、定番の技術を使ってシンプルに作った場合は、誰でも同じ形のものが出来上がるからです。
といっても、風合いなどはその作家さんごとに違うこともあるので、一概に「同じ」とはなりませんけども。
パーツがすべて手作りでないなら、それはハンドメイドではない
芸術作品を作る人は別として、パーツをすべて手作りしている人なんてそうそういません。作る数にもよりますし、使えるものは使って、メインのところに力を入れて作る人もいます。
これを言った人は、丸カンとかそんなのまですべてぜぇえええんぶ手づくりじゃないとハンドメイドじゃないってことだったらしいですが、そんなこと言ったら、デザイナーの8割はいなくなるんじゃないでしょうか(笑)
わたしのリングもカレンシルバーのパーツを加工したものを使っていますから、オリジナルじゃないと言われればそうですけど、パーツを組み合わせてデザインしたものをオリジナルとして売っている人はたくさんいます。
パーツって、そうやって使われるために存在しているので、それを使ったからハンドメイドじゃないとか、単に嫌味いいたいだけなんでしょうね。
ハンドメイド品て安いものじゃないの?なんであなたのはこんなに高いの?私でも作れそうね
これは、前から書いている通り、ハンドメイドという言葉がいけないんだと思います。
それこそ趣味でやっている人にもプロとして販売する人も「ハンドメイド」というくくりは同じだからです。以前私が作っていた石鹸も私のは使用しているオイルにこだわっていたので、小さな塊が1000円超えも普通でした。
作ったものを何か月も管理して完成するものなので、そんなに安いわけないんです。
でも、やっぱり1個350円とか500円で販売している人はいましたね。
そういう人のを買っていた人が私の石鹸を見たら、ぼったくりだと思ったかもしれません。
話をジュエリー系に戻します。
以前書いたことと重複するのですが、例えば天然石って一言で言っても、品質はさまざまです。
なので、私もそれなりのお金を使って実際に仕入れてみて、仕入れ先を決めていった経緯があり、良いものは卸でもそれなりのお値段になることがわかりました。
石の色を染めたり、色補正している石はあるのですが、それも粗悪品の場合は単に模造品として作っているだけでも、信頼のおける業者のものは通常出ない色の石を作り出す技術を用いて作ったものを置いているという違いがあったりします。
プロと名乗っていても、「メルカリで作品売ってます」という人のページを見ると天然石のブレスレット1個500円とか「私、この石だと1個300~500円で買ってるけど」なんてのもあって、いったい何使ってるの?って驚いたことがありました。
また、趣味の人もそうでない人も「ネットショップ」というくくりで見れば同じですよね。
だから、安い作品が多い「minne」のような趣味の人もプロの人も多くが販売するサイトだと必然的に「ハンドメイド=安い」印象がもたれてしまいます。
正直逆なんですよ。
1つ1つ手作りするということは、それだけ手間も労力もかかり、材料費その他の経費などを考えると、プロとして販売するには、それなりの値段をつけないとやっていかれませんし、そうでなければならないと思います。
私はminneに出品する気はまったくありませんが、手に取ってもらえるだけでうれしいという人は最大手の販売サイトですから、皆さんminneに出品される傾向にあります。
でも、ちょっと面白いと思ったのは、「低価格で売っていたが実態と見合わなくて消耗してしまい悩んでいる」というお悩み相談をする人がいることです。
手に取ってもらえるだけで嬉しい!と利益は考えずに低価格で売っていたが、自分の手間や材料費を考えるとあまりにも少ない収入でモチベーションが保てなくなったという感じの相談です。価格を上げたら「お客様が離れてしまうんじゃないか」、「売れなくなるんじゃないか」と悩むわけですが、まぁ、これに対しては、そういう「低価格だから買ってくれた」人のことを考える必要はないとの回答でした(そりゃそうだ)。
最後の「私でも作れそうね」については、「では、どうぞご自分でお作りください」としか言えないですね(笑)