あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

2022年参議院選挙 総括

期日前投票に行った時、比例の票の番になったら、ある人が「党名書けばいいんだよね?」と同行者に聞いていたのを聞きました。

本来は個人名で書くということが、ほぼ浸透していないのを感じたひとことでした。

私は前からこの分かりにくい選挙制度を変えた方が良いと思っていましたが、青山さんの総括動画にもその点のことは色々と言及されていました。

その時に聞いて「そうだよなぁ~」と思ったのは、青山さんが遊説の時に制度のわかりにくさを何度も指摘されていましたが、他の候補者でこの点を指摘している声を聞いた覚えがありません。

党としては、正直誰がというのはどうでもいい(は、言い過ぎかもですが)ので、〇〇党に何議席が来るかが問題な訳です。党名等の得票数+候補者名の得票数=その党の得票数で、得票率が出ます。

その得票率で配分される議席数が決まります。

なので、面倒くさいので自民党にしますが、自民党としては、政党名を書いてくれても個人名を書いてくれても、どちらも合わせて何票で自民党の票になりさえすればいいわけです。

混乱する理由

先の衆議院選挙は、去年の10月半ばに行われています。

衆議院選挙にも「比例」はあるのですが、参議院選挙の比例と大きく異なります。

議院比例代表】

拘束名簿式:政党ごとに候補者の名簿を作り、その順位は獲得議席数に対する当選者の順番を予め決めておくルール

比例ブロック:全国を北海道、東北などの11のブロックに分け、そのブロックでの立候補者の名簿を作成する。

投票:政党名を書いて投票する

名簿:得票数から出た得票率で座席の数が決まる。

当選者: 名簿の上位から当選が決まる。(厳密にはもう少し細かい規定もあるがシステムとしては名簿順なのでその他の要素は割愛)

その他:候補者は選挙区と比例のダブルで立候補できる

議院比例代表】

非拘束名簿式:政党ごとに名簿を作成するが、50音順で当選順位はついていない。

名簿の上位にいる=当選確率が高いではなく、単なる文字の並びであいうえお順となっているだけである。

投票:候補者名を記入する。ただし政党名でも可

比例(全国):日本全国どの地域の方たちにも投票権があり、「国を託す」議員を選出する選挙。ただし、政党や団体名の記入も可となっている。

その他:候補者は選挙区と比例のどちらかでしか立候補できない

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とまぁ、同じ国政選挙なのに比例となるとこれだけ違いがあるんですよ。

9か月くらい前に、衆議院選挙があって、皆さん比例に投票したわけですから、その時は党名だけで良かったし、応援している候補者が名簿の上位にいれば「〇〇さんは当選できる」と結構事前にわかるわけです。

それがその記憶も残っているうちに、今度は名簿に順位がない⇒投票も名前か政党名どちらでも良い⇒応援している人がいたとしても党名で投票する、とこんな人が一定数出るという状況でした。

総括動画の中で青山さんが言われていたことは、当初はぶっちぎりのトップ当選と色々なメディアの人から情報があったそうです。だから取材させてくれみたいなことだったようですが、その情報と実際には乖離がありました。

比例:実際の得票数を見てみよう

青山さんが立候補された自由民主党に限って見てみます。

NHKが発表したものなので、後日総務省が結果を公表した際に修正があるかもしれません。多少の誤差はご了承ください。

自民党比例の得票数(総数):18,258,791票 18議席獲得(約100万票で1議席)

候補者名での得票数:4,544,042票24.9%

党名での得票数:13,714,749票75.1%

つまり、本来は候補者名を投票する選挙にも関わらず、75%もの人が党名で投票をしていたのです。新聞社のWeb版などでの選挙制度の説明も見ましたが、「比例は政党名でも候補者名でもどちらでも良い」と書いているのがほとんどでした。

これは何を意味するかというと、前述の通り「党で何議席取れるか」が重要で、誰が当選するかはその次の問題という訳です。

青山さんがご自身の選挙の総括をしている動画で、秘書の三浦さんが話していたことや支持者から寄せられた報告など、さまざまな票の減った要因が語られていました。

  1. 事務所に電話が来て「青山さん応援したいけど、地域が違うから投票できない」という趣旨の話をされた方がいた(衆議院の制度と間違えている)。
  2. 50音順の名簿の最初に名前があったので、(衆議院と同じ名簿の上位が当選すると思い)「青山さんは1位だから絶対当選する」と思って他の候補にしたという方も多かった。
  3. 遊説の際、自分(青山さん)に抱き着いて連帯を示した男性がいた(記憶にもある)が、のちの支持者からの複数の報告で、その男性から「青山さんは絶対当選するんだから、今回は〇党に入れようよ」という説得を受けたことが分かっている。
  4. 候補者名が多く投票所に貼ってあった紙の字が読めず、繫晴という字が書けなかったので、仕方なく「自民党と書いた」という報告や投稿などがたくさんあった。
  5. 一期しかやらないと言ったのに嘘つきだという内容の投稿が多数あった。

実際には、複数のメディアの調査・予測で青山さんは11~12%の得票数と言われ、その取材も受けた。地上波のテレビでも得票数が11%の上を行っていると結果の予測で流されていた。前の選挙で週刊誌を選挙妨害で訴えたのだが、その週刊誌の記者が来て「ぶっちぎりのトップのようなので取材に来た」と言っていた。その記事は出ているが青山に恫喝されたと書いてある。恫喝などしていないが、あの問題もまだ終わっていないのに来たのですか?とは伝えていた。(青山繫晴ぼくらの国会動画より)

実は、私も上記4に当てはまっていて、当然名前で書くというのは分かっていても、漢字は投票所の紙を見て書けばいいやと思っていたのです。

でも、実際行ってみたら、本当に字が小さくて、繫晴なんて字が読めなくて、悔しかったですけど、しげはるとひらがなで書きました。

いくら青山さんを支持しているとはいえ、ほとんど毎回30分から1時間近い動画を全部見ている人は少ないと思いますし、その中で「ひらがなでもカタカナでも良い」って話していたとしても、「貼ってある名前の通りに書かなければいけない」と思い込んでいた人はいたでしょう。

最初からひらがな表記にしておけば防げたはずですが、漢字へのこだわりで繫晴という漢字にふりがなのポスターにしました。

秘書の方も「漢字じゃなければ議員らしくない」みたいなことを言われたそうです。

これは、正直言って支持者・有権者目線ではなかったと思います。

もちろん上記に賛同している人も多いと思いますが、私は書きやすい名前を考えるとひらがなにした方が良いと青山さんのブログに投稿しました。

信念は大事ですが、これは譲っても良い点ではなかったかと思います。

終わりに

さて、泣いても笑っても選挙は終わりました。

安倍元総理を亡くし、岸田政権がYESと言われたという勘違いで総理が突っ走らないことを祈るばかりです。

それには、青山さんにしっかりと護る会の代表として仕事をしていただかないと困ります。これからも応援し、良い国づくりを微力ながらバックアップしたいと思います。

久しぶりの時事ネタでしたが、選挙関連のエントリーは、一応これで終わります。

ここまで読んでくださった方がどれだけいらっしゃるか分かりませんが、お読みいただき、ありがとうございました。