あじゃみんのブログ

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ノンフィクション作家・河添恵子氏 第13回 アパ主催 真の近現代史観懸賞論文 大賞受賞挨拶 

公益財団法人 アパ日本再興財団主催 第13回 真の現代史観懸賞論文において、大賞である最優秀藤誠志賞を受賞したノンフィクション作家の河添恵子さんの授賞式での挨拶をご紹介します。受賞作品は、「今も歴史の瞬間を生きている ~中共に迎合したマスメディアの死」です。

本来なら、こういうのを紹介しようとか別に思わないのですが、チャンネル登録している番組で授賞式の模様が配信されていて、そのご挨拶(ミニ講演)がとても良かったので、文字起こししてみた次第です。

真の現代史観懸賞論文は、第1回の最優秀真藤誠志賞を受賞した第29代航空幕僚長だった田母神俊雄氏の「日本は侵略国家であったのか」が日本中を巻き込む大問題として有名になった賞です。

左側の人たちからは、まるで右翼みたいな扱いを受けている賞ですが、歴代の受賞者を見れば、決して右側の人たちばかりではなく、イメージ先行の評価になっているようです。田母神氏の受賞作については、というより、その当時もあまり興味がなかったので、「まぁ、一応自衛隊の幕僚長なんだから、政府の見解に背いたようなことは言わない方がいいんじゃないの?」くらいな感じでした。大騒ぎになっても、本文を読む気もさらさらなく、結局、航空幕僚長を辞任された時も「まぁ、そうだろうな」くらいな感じでした。ずっとずっと後になって、実際に読んでみたら、いったいこの内容がなんでそんな問題だったの?という内容で、ちょっと拍子抜けしました。

確かに中国に侵攻した日本軍というのが日本政府の見解=常識となっていたことから考えると賛否はあるのが当然としても、辞任に追い込まれるというのは非常におかしな話だったなと思いました。日本の自衛隊の航空幕僚長が「日本はダメな国だった、侵略国家として酷いことをした」なんて論文を書く方が問題ではないでしょうか。

ここから、「なんか日本て変じゃないの?」という思いが芽生えてきたんですよね。

普段、政治とかそういうのを話題にすることはほとんどないのですが、おかしいことはおかしいよね・・・というのは、自分のブログで書くことにしたわけです。

そんなに長いものではないので、ぜひ、この受賞作ふたつはお読みいただきたいと思います。

河添恵子特別講演:百年に一度の激動期を生きる

皆様、こんにちは。
ノンフィクション作家の河添恵子です。

この度は、このような素晴らしい賞を与えてくださった、審査員長であり、外交評論家の加瀬英明先生をはじめとする審査員の先生方、そして今年で13回目となりますが、その「真の近現代史観」懸賞論文、このような素晴らしい賞を創設されたアパの元谷外志雄代表をはじめ、関係者の方々に感謝の意を申し上げます。

コロナ禍にもかかわらず、本日の授賞式にいらしてくださった会場の皆様にも重ねてお礼申し上げます。

 

私は1994年からノンフィクション作家として活動して参りました。
中国への留学は、1986年からになりますが、これは自身の決断でしました。

その理由は、これからの新しい時代に動きたいと思ったことです。

そして、ただ実のところ作家になってからは、一生涯中国のことは書かないかも知れないという風に考えました。
その理由は、中国の真実を書きますと、「悪口」になってしまうからです。

もう一つは、日本の政治、外交、財界について中国とのおつきあいの仕方に関して、私にはとても違和感がありました。

なによりもですが、メディアは「世界の工場」、「13億人の市場」・・・などと煽って、日本の企業をどんどん中国に進出させた、という実績がわるわけです。

それで、書かない理由というのは、「中国進出のための本を書きませんか?」と依頼があったのですが、私は中国という「リスク」を考えた時に、それを野放しに、まぁ、簡単にイージーな形で書くということが出来ないというところで、書かなかったということになります。

それが平成という時代でした。

 

ただ、私は30代から、世界各国、各地を取材をする機会をたくさん得たんですが、実は学研の取材で世界の学校、小学校・中学校、それから地域、いろんなことを取材しました。

結果的に50か国以上、非常にボトムアップで世界を見ることができたわけです。

そういった中で、中国共産党というのは中国にあるだけではなく、様々な形で日本を含めた海外に入り込んでいるということに気づいたわけです。

アメリカもその例外ではありませんでした。

2010年、2011年、私はカナダとアメリカの西海岸を長く、時間をかけて取材をしました。
この西海岸に関していえば、民主主義国家の中の一州というよりも、中国の「飛び地」であることを実感いたしました。

 

また、その頃、日本ではすでに北海道などの巨大な土地、領土が買われていたわけです。
それも2008年から2年間をかけて、2010年に週刊文春で「北海道がセール中」というタイトルで出したわけですが、はっきり言って当時、多くの方は、知らなかったし、興味を示しませんでした。

こういった、中国共産党の人・物・お金という毒牙が、世界各地に深く、複雑怪奇に浸透していった、そのなれの果てがこの度のアメリカ大統領選への介入だったという風に、私自身は考えています。

選挙の投票システムを使った改ざんも各地で行われている公聴会で、ネットに繋げて遠隔操作をすることが簡単にできる、そういったことが立証されています。

トランプ大統領の個人弁護士、ジュリアーニ元ニューヨーク市長や軍の弁護士であるシドニー・パウエル弁護士らが、アメリカ国内と中国共産党ら外国勢力との結託により、宗教を含めた自由と民主主義をアメリカから奪い、民主的な選挙をゆがめ、合衆国の破壊を企てている、共産主義者と日々、命を懸けて戦っています。
ちなみにこの数年は、100年に1度の大転換期であることは、ここにいらっしゃる皆様も少しは感じていらっしゃると思います。

 

それは、2017年がコミンテルンによる共産主義革命、すなわちロシア革命から100年にあたるわけです。

その年、2017年の11月にホワイトハウスは共産主義の犠牲者の日を設けました。
さらに来年(2021年)は、中国共産党結党100年にあたります。
我々は、この一世紀の近現代史の延長戦の中で、今の瞬間を生きていることを認識さえすれば、世界で起きている様々な事象の謎が解けるはずです。

さて、私は子供の頃から「時代」というものに関して、このように感じてきました。

時代は、キーワードを基に動いている。
これを別表現で言いますと、スローガンです。

さらに大胆に言及すれば、世界人口の99%以上の人々は、このスローガンの中で動がされ、生かされているようです。

すなわち、時代をプランし、メイク(=計画し作っていく)していく、ごくごく一部の支配層が存在します。

それがディープステイトです。

これを、ディープステイトであり、国際金融資本家という言い方をするかと思います。

 

そして、そのプランを世界に浸透させる権力となったのがマスメディアです。

GoogleやFacebook、Twitterなどのジャイアンテックもネット空間で巨大な権力を持っているわけです。

今年は、コロナ禍で始まり、コロナ禍で終わる未曽有の1年でしたが、マスメディアは「武漢ウイルス」と発言することは、ありませんでした。
新型コロナウイルスの正体、人工なのか天然なのか、それを真摯に追及することもありませんでした。
コロナの真実を伝えることなく、さらには、11月3日以降のアメリカ大統領選挙の結果がまだ決まっていないにも関わらず、次期大統領がバイデンだと決まったように、マスメディアは報じています。

 

大手新聞もニュアンス的には、トランプ大統領の悪あがきとミスリードをしています。

私はノンフィクション作家として、まずコロナの正体について、できる限りの情報を集め、関連する書籍を上梓しました。
結論だけを申し上げましたら、人工的なものが漏れたのか、漏れ出したのか、その後は戦略的に撒いた可能性が高いと考えています。

事実、コロナ禍にかこつけて、新時代に向けた大転換、すなわち”破壊と再構築”が始まっています。
しかも、世界的な権力者の一人、アメリカのヘンリー・キッシンジャー元国務長官、そしてフランスのジャック・アタリさんなどは、世界がパンデミックに陥った早々から、「現実にはコロナウイルス後の世界が同じになることはありません」とおっしゃっています。

 

ここで、2020年に浮上した、スローガンを具体的に列挙します。”ステイホーム”、”ソーシャル・ディスタンス”、”ロック・ダウン”、"テレワーク"など、これらは外出してお金を使わせない、経済ダメージを徹底的に与える、人間関係、企業内の上下関係、同僚との関係を希薄にするなどに繋がります。

”サステイナブル”という言葉も多用されています。

マスメディアを通じて拡散される表現は、常に一見耳当たりの良いのが特徴です。
でも、日本社会は「先輩・後輩」「同期」、「地域社会」などの絆があるわけです。
これらのスローガンに従順でいれば、日本的な社会、文化は将来的には完全に破壊されてしまいます。

 

コロナ禍を最大限演出して、地球上の隅々にまで恐怖を植え付け、経済や国家、民族的特徴を破壊した先に見据える世界の支配層のスローガンの本丸は、ザ・グレート・リセットです。

ダボス会議のアジェンダにもなっています。


そのスローガンの本質を端的に語れば、国家という枠をさらに弱体化させ、5G空間の中で人口知能を駆使した監視社会にしていくことのようです。

これはイギリスの作家、ジョージ・オーウェルの小説、全体主義的ディストピアの世界を描いた「1984年」に登場するビッグ・ブラザーの世界です。

ビッグ・ブラザーを目指す、それを画策しているひとつが北京であり、習近平政権であるとすれば、自由と民主主義を愛する勢力が戦いに臨むのは当然だと考えます。

 

トランプ政権が4年をかけて進めてきた米・中のディカップリング(Decoupling:分離)、これは中国共産党の赤い毒牙を世界から薄めていくための戦いでした。

そして、国家、国境という存在や概念を否定する世界の共産主義者たちは、このコロナ禍を最大限に利用してザ・グレート・リセットを企てています。

銃撃戦だけが、戦争の形ではありません。

生物兵器や気象兵器を使えば、性善説の日本人の大多数は天災と見間違います。
巧妙な人災で世界を大混乱させた状況は、まさに戦時中であり、新しい戦争の形なのではないでしょうか。

 

私はこの度の論文の副題を「中共に迎合したマスメディアの死」としましたが、ここで少しばかり修正をしたいと思います。

マスメディアのそもそもの出発点がジャーナリズムでないことを我々は思い出さないといけません。
一世紀近く前、イエール大学の秘密結社”スカル&ボーンズ”のメンバーだったヘンリー・ルース氏が創刊したTIME、そしてLIFEなどは、蒋介石総統と妻である宋美齢女史を操り、日本をディスり、日本が残虐非道な民族だと世界に印象づける工作に邁進しました。
そして、日本を戦争に引き釣りだし、日本を敗戦に追い込む役割を果たしたのです。
今日に至るまで、マスメディアは同様に世界を牛耳る支配層の道具であり、プロパガンダ、宣伝工作機関でしかありません。
マスメディアが封印する、国民に意図的に隠蔽しようとすること、その中にこそ真実があります。
我々は両目を見開き、自由と民主の価値観を大切にする世界の識者と、世界同時革命をもくろむ共産主義者がこの瞬間、最終決戦の時を迎えているという緊張感を持つべきです。
と同時に、これからの日本の在り方を考え、個々がリスクを恐れず行動に移すべき時が来たと思っています。

私はポストコロナという灰色のトンネルを抜けた先が雪国でも氷河期でもなく、脱赤い毒牙の新生日本であることを心から期待しています。

 

そして、一ノンフィクション作家として、今という歴史の瞬間を書き残すこと、それを皆様に真摯にお届けしていくことに、これからも誠心誠意、邁進していきます。

最後になりますが、このような身に余る立派な賞をいただきまして、私の今後の作家活動の励みとなりましたことを感謝し、ご挨拶を終えさせていただきます。
どうもありがとうございました。