あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

目も鼻も口もないのに笑うおばけ (*`艸´)ウシシシ

前回、「墓参り」というタイトルのエントリーをしましたが、その中に出てくる「顔のないおばけ」の続報です。
その後もこまりんさんは、お父様の月命日のお墓詣りを欠かさずされているそうですが、あの「のっぺらぼう」は、ずっとお墓にいるそうです。
ご住職の助言通り、あんぱんを備えて逃げ切っている(笑)そうですが、こんなこともあったようです。
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あののっぺらぼうは、あれからずっとあの墓地にいます。
毎回、私をじーっと見ています。
1月に墓参りした時、またのっぺらぼうに遭遇し、近づいてくるわけでもないのですが、本当に不気味なので、急いで帰ろうとするあまり派手に転んでしまいました。
のっぺらぼうなのに、私を見て笑っているのがわかるんです。発狂した裏声のような不気味な笑い声が目も鼻も口もなにもないその顔から発せられているのです。
その時は、膝をすりむいてしまいました。
痛みに耐えていたら、不気味な笑い声が後ろから聞こえるので、慌てて立ち上がって、足が痛いのも忘れて走って逃げました。

やっと墓地の外に出たところで、またご住職に遭遇。
私が膝を怪我して流血していることに驚いて、「いかがなさいましたか?また何か悪さをする仏様がおられましたか?」と声をかけてくださいました。

「いえいえ、ただ単に転んだだけで。。」
「さようですか、でも、足は洗った方が、ばい菌がはいりますよ」

と心配されてしまったので、墓地の外にある水道で洗って、なかなか血が止まらないので、ティッシュでしばらく押さえていました。
水は傷に沁みるし、もう踏んだり蹴ったりですよ。
その後、住職が「え~っと、左足ですね、転んでしまったのは。それはおそらく仏の悪戯かと思います」と言って、私を寺の境内にある、石像の前に連れていきました。
本当はすぐに帰りたかったのですが、笑顔で「どうぞこちらへ」なんて言われたら断りづらくて着いていきました。

「お怪我をしたのは左足ですので、この『おびんつる様』の左足を触っておくと良いですよ」

と笑顔でおっしゃいました。

あまりにも笑顔で言うので、そういうのは信じていないとも言えず、とりあえずお付き合いのつもりでその石像の左足をなでなでしました。
なでながら、「こうですか?」と聞くと、「そうそう、膝をもっと包むようにすると、いいですよ~」と笑顔で言いました。
そしてご住職が本堂に戻られたので、石造をなでるのをやめて、仕事に向かいました。

敷地を出たところで、流血していた膝から痛みはあまり感じなくなっていました。
怪我をしてから、時間にしてまだ20分程度しか経っていません。
私は体質なのか怪我をすると化膿することが多く、痛みも長引くタイプなので、これにはびっくり。
お寺近くのバス停からバスに乗って最寄り駅を目指しますが、そのバスに乗るころには流血どころか、傷口が乾いていました。

『少しはご利益があったかも・・・』

なんて思い、その夜には、あんなに皮がむけて痛かった傷口がかさぶたになっていて、お風呂も沁みないで普通に入ることができました。
信じていなくても、少しはご利益があったかもしれません。
「おびんつる様」は「なで仏」と言われているようで、自分の体の悪いところをなでると、そこが良くなるといういわれがあるそうです。

***

この「おびんつる様」っていったいなんなん?と調べてみたら、釈迦の弟子だった人のようです。

漢字では、賓頭盧(びんづる)と書くようで、一応実在の人物のようですが、さすがにお釈迦様の時代の人ですから、詳しいことは分かっていません。

どこの人?というのも、Wiki情報ではありますが、所説あり、

  1. ヴァンサ国、コーサンビー(もしくは城)のウダヤナ(優填、うでん)王の家臣で、王はその精勤なるを見て出家せしめたという。
  2. もしくはその家臣の子で、幼時に仏教に帰依し、出家学道して沙彌(年少の比丘)となり、後に具足戒を受けて諸処に遊行伝道したという。

の節が有力のようです。

特別の神通力の持ち主であった賓頭盧尊者が、その神通力を世の人々に自由自在に誇示して見せたので、お釈迦様がお怒りになって、「お前は究極の悟りを得ず、この世にとどまって仏法を守り、人間の病を癒し、多くの衆生を救いなさい」と命令されたことから、人の病を治す菩薩となったようです。日本ではこのように「おびんつる様」として痛いところをなでると良いと言われているそう・・・。

よくも考えたなと思いますが(全然信じておりません)、そういう効果で治癒力が上がって傷が治るなら、まぁ、いいのではないでしょうか。