あじゃみんのブログ

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2001年宇宙の旅(1968)

33年後の未来?!

スタンリー・キューブリックの不朽の名作「2001年宇宙の旅」がIMAXで蘇りました。
圧倒的な映像美と壮大なストーリーで、1968年の公開当時としては画期的な映画だったと思います。

もちろん、現代の進んだ映像技術からすれば、幼稚な表現や雑な表現も多々ありますし、相当突っ込みどころ満載のご都合主義的なシーンも多いのですが、この映画が1968年に公開されたことを考えると、そこはまったく気になりません。

とはいえ、面白いなぁ~と思うシーンもあって、その時代から33年でこのような「人々が宇宙を旅する」という時代がくると設定していたことは、さすがに無理あるやろ!って感じですね。
どこぞの社長がちょっと軌道に沿って飛ぶ計画を「月旅行だ!」と大騒ぎしていることを考えても、今もまだSF映画の中だけの世界です。

 

また、宇宙船の操縦席にある機器類やコンピューターの内部が相当大雑把です。
四角いボタンがダダダダっと並んでいるだけで、いくらなんでももうちょっと想像できなかったかなという感じ。
操縦席前面のパネルの真ん中にIBMの文字があって笑いました。

しかし、IMAXの音響効果で相当に引き込まれる作品ではありました。
この映画は、場面場面でクラシック音楽が使われているのですが、宇宙船がゆっくりと宇宙空間をいくときの音楽が「美しく青きドナウ」で、これがまたぴったりでした。
上映前、上映中、上映後に音楽が流れるのですが、実験的な映像にぴったりな音楽もあり、IMAXの迫力でより強調されていました。

とはいえ、そこは1968年(しつこい?)。
ストーリーの進行がこれでもか!というぐらいゆっくり・まったりで、途中思わず眠くなってしまったところもあります。
また、人々の会話などのせりふ回しが英会話のお見本のようなやり取りで、これも笑えます。

英語を勉強している人は、挨拶などの参考になりますよ。
でもまぁ、いまどきHow do you do?って、あんまり使わないと思いますけどね(笑)

しかし、このスタンリー・キューブリックの作品て、見ていて引き込まれる大作が多いのですが、正直言って「あたしにはさっぱり意味不明」な内容のものも多く、トム・クルーズ主演の「アイズ・ワイド・シャット」なんて、これいったいなんだろうと面白いと思って見てはいましたが、言いたいことはさっぱりわからないという変な気分になる映画でした。
シャイニングは、ストーリー変えられて原作者のスティーブン・キングが怒ってしまったそうですが、迫力があったのと、ジャック・ニコルソンの怪演に、あの映画は何回か観ましたよ。

キューブリックの映画は、全体を通して、映像そのものが素晴らしいと思います。
また、難解なストーリーではあっても、「どうなるんだろう」という好奇心を刺激されるので、わからないなりに観られてしまうのかも(個人的感想です)。

(以降、ネタばれあり)

人類の夜明け A DAWN OF MAN

さて、2001年宇宙の旅に話を戻すと、はじめに出てくるのは、400万年前の人類、つまりチンパンジーみたいなのが集団で生活している頃の様子です。
彼らは、それぞれの縄張りで暮らしているのですが、水場の取り合いで小競り合いが絶えない毎日を送っています。
とはいえ、知恵はサル、争いといっても、ウホホホ!と叫んでやり合っているくらいで、たいした争いでもないのですが、あることが起きてから、人類に大きな変化が訪れます。

ある日、彼らの前に黒い石板のような謎の物体「モノリス」が出現します。
この物体がモノリスだというのは、私の中ではわからなかったのですが(後半にも黒い石版は出てくるのですが、モノリスなんていつ言った?って感じで、聞き逃したのかも)、この石版にふれたサルたちは、知能が発達するのかなんなのか、ある日死んだ動物の骨が物を壊したりするのに役立つということに気づき、食料を確保するのに使うようになり、やがて水場での争いで敵を叩き殺してしまうのです。

これぞ人類の夜明け(なのか?)。
そのサル(というかヒトザル)がその骨を放り投げたシーンから、宇宙船が大宇宙をたゆたうところに変わっていきました。

場面は現代(というか未来)に変わります。
既に人が月に住んでいて、人々は宇宙船に乗って旅をしています。

 

(以下、Wikiより引用)

アメリカ合衆国宇宙評議会のヘイウッド・フロイド博士は、月のティコクレーターで発掘された謎の物体「TMA」(Tycho Magnetic Anomaly, ティコ磁気異常、通称「モノリス」(一枚岩))を極秘に調査するため、月面クラビウス基地に向かう。調査中、400万年ぶりに太陽光を浴びたモノリスは強力な信号を木星(小説版では土星)に向けて発した。

 

これもまた、あんまりよくわからないシーンだったのですが、磁気を表現するための音が「キーーーーーーーーーーン!!!」とまたすごい音で、より左耳に響いて鼓膜が破れるかと思いましたよ。


あー、びっくりした。

 

このフロイド博士が宇宙船から降りて、乗り換えをするのですが、その中継地点で旧知の人と会って少し話します。
この時、その中の一人が「月で伝染病が蔓延しているという噂があるのですが、本当ですか」とフロイド博士に聞いてきます。
博士は神妙な顔で「私はそれを言う立場にない」と言葉を濁すのですが、実はこのうわさは本当の目的を隠すための「嘘」だということが次のシーンでわかります。

木星使節(JUPITER MISSION)

フロイド博士が言う、本来のミッションというのが何なのか、映画を観ていてもいまひとつわからないのですが、ある巨大な宇宙船でそのミッションを遂行すべく木星に向かっている人々がいました。
その宇宙船は、HAL9000型のコンピューターが制御しているのですが、ある時、このHALが「我々のミッションに疑問を抱いている」とボーマンとプールというふたりの乗務員に語りかけます。


そして、HALは船のAE35ユニットの故障を告げるのですが、ボーマン船長が確認すると問題は見つかりませんでした。
HALが故障しているのでは?といぶかしんだボーマン船長は、同僚のプール船長と話し合い、HALを停止させ、手動で宇宙船を動かすことを決めました。
HALは、この宇宙船自体を制御しているので、普通ならどこにいてもこの会話を聞かれてしまうのですが、ふたりの船長は船外活動カプセルの中でHALに声が届かないことを確認して話したのです。


しかし、そこはコンピューター。
HALは、ふたりのくちびるの動きを読んで、自分が停止されてしまうことを知りました。

そこで、HALは暴走し恐ろしい事態へと発展していきます・・・。

さて、ここからはぜひ観ていただきたいものです。

最後の章は、「木星 そして無限の宇宙の彼方へ(JUPITER AND BEYOND THE INFINITE)」なんですが、さーーーーーーっぱり、わかりませんでした(笑)

 

2001年宇宙の旅(1968)
2001: A Space Odyssey

監督:スタンリー・キューブリック

脚本:スタンリー・キューブリック/アーサー・C・クラーク

出演:

キア・デュリア(デヴィッド・ボーマン船長)
ゲイリー・ロックウッド(フランク・プール)
ウィリアム・シルベスター(ヘイウッド・R・フロイド博士)
ダグラス・レイン(HAL9000[声])ほか