あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

I love you なんて言わない。

よくアメリカ人とか、言葉の言い回しが直接的な国の人たちからは、日本語というのはまわりくどくて、よくわからないと言われますね。

 

「結構です」って、受け入れているのかいないのか、これはその場のニュアンスで分かりますけど「難しいです」が拒絶だというのは、確かに分からないかもねと思います。

外国の人で日本に来て間もない頃は、それが断りの言葉だと分からず、「今はちょっと難しいです」と言われたのを「じゃあ、いつならいいですか」と何度も聞いたという話を笑い話として聞くことがあります。

 

NO!って直接的に言ってしまうと攻撃的な感じがするから、どうしてもまわりくどく言う習慣がついています。

 

先日、友人K美のリクエストで、榮倉奈々さん主演の「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」という映画を観に行きました。

K美は、相手役の安田顕さんが好きな俳優さんなので「ペアディだから行かない?」と誘ってくれたのですが、おばちゃんふたりでペアデイに映画(笑)

まぁ、いっか。

 

ここからちょーっとだけ映画のネタバレなので、観ようと思っていて、まだ観ていない方は注意してください。

安田顕さん演じる夫が帰宅すると、ある日から榮倉奈々さん演じる奥さんが死んだふりをしているのですが、特に「どうしてそういうことをしているのか」という理由は言わない。でも、毎日帰ると色々なコスプレをして死んだふりをしているんですね。

最初はたんなるおふざけだと思っていた夫でしたが、さすがに毎日々そんなことをする妻に対して「もしかして自分に不満があるんじゃないか」とか色々勘ぐってしまうわけです。

でも、とにかく何にも言わない。

 

色々あって、夫は妻に自分のことをどう思ってるんだと聞きますが、妻は空を眺めては「月が綺麗ですねぇ」なんて言って、話をそらしてしまうんですね。

この言葉は、以前から妻がときどき口にしているのですが、意味がわからない夫は「なんだかなぁ」という状態なわけです。

でも、最後の方であることが起きて、その言葉が"I love you"の意味であると知り、妻はずっと自分に対して「愛してる」と言ってくれていたことが分かる・・・というのがありました。

 

I love you イコール 月が綺麗ですね・・・というのは、夏目漱石が教師をしていた時、生徒たちがI love youを訳してみろという答えとして「我、汝を愛す」とか「僕は君を愛しく思う」なんて訳した生徒に対し、「日本人はそんな直接的なことは言わない。月が綺麗ですね、とでもしておきなさい」と言ったという逸話から来ているのですが、どうも本当は「月が青いなあ」だったようです。

まぁ、青いなぁ~じゃ、ちょっとロマンに欠けるから、伝わるうちに綺麗ですねに変ったのかも知れませんけども、それでもなるほどなぁ~という感じですね。

 

まぁ、今の若い人でも、多くの日本人は「愛してる」なんて直接相手にそうそう言わないですよね。

最近、「言われなきゃわからない」という人が増えているので、男性も大変だと思います(笑)

なんか、掲示板で夫や妻に愛してると言って、その反応を報告するスレッドなんてのがあるそうですが、自分のパートナーに「愛してる」というのがひとつのイベントになっているというのも、日本ならではだなと思います。