最近、見たい映画がなくてつまらなかったのですが、やっと最近「あっ、これも観たい、あれも観たい」って感じになってきました。
本日、1日の映画の日に観てきたのは、ジュリアン・ムーア主演の「アリスのままで」。
久しぶりに映画観て泣きました・・・。
大学教授で世界的に活躍するキャリアウーマンのアリス。
50歳の誕生日を迎え、家族が揃って祝ってくれました。
優しい夫や子供たちにも恵まれて、幸せというのはこういうものよ!みたいな典型の人生を歩んでいますが、少しずつ自分の異変に気づいて、神経科を受診します。
診断は、若年性アルツハイマー。
皮肉な事に、髙い教育を受けた人ほど進行が速いのだそうです。
それは、本来はもっと早く分かるはずが、発達した脳がダメになった部分を補ってしまうため、発見が遅くなることが多いからなのだとか。
薬で症状を緩和することはできても、進行を止めることは今の医学ではできないそうです。
この前まで楽しく笑って、人生を謳歌していた自分。
その自分が自分でなくなってしまうことを知った時、いったいどんな気持ちがするでしょうか。
アリスは、ある決断をして、その決断をビデオに録って病気が進行した自分へのメッセージとします。
映画は、ある意味余白を残した形で終わります。
ここが物足りないと思う人もいるかも知れませんが、その余白が作り出す余韻がまた色々と考えるきっかけをくれた感じで、私は良かったです。
映画の日なのに映画館がガラガラ。
最近、みんな映画館で映画を観ないのでしょうか?
こんな作品だからこそ、ちょっと大きめのスクリーンで観て欲しいです。
そして、独特の余韻に浸って欲しい。
ジュリアン・ムーアは、アカデミー賞主演女優賞が納得の演技でした。
そして、今回の邦題の「アリスのままで」は、原題のSTILL ALICEよりも、内容にしっくりきていると思いました。
アリスのままで (2014)
原題:STILL ALICE
監督:リチャード・グラツァー、ワッシュ・ウェストモアランド
脚本:リチャード・グラツァー
出演:ジュリアン・ムーア(アリス)
アレック・ボールドウィン(夫ジョン)
ケイト・ボスワース(長女アナ)
ハンター・パリッシュ(長男トム)
クリスティン・スチュワート(次女リディア)ほか