あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

暴力で暴力はなくならない。

私も憲法第9条で日本の平和が守られてきたなんて思っていない人間ですが、だからといって戦争賛美者でもないというか、戦争なんて絶対に嫌です。

問題を解決する手段として人と人が殺しあうなんて、野蛮以外のなにものでもないし、そう思っている人がいたら、嫌悪の対象でしかありません。

だけど、世の中には価値観が合わないとか、善と悪というものが存在しているのは事実なので、「うちは軍隊ちゃんと持ってるから、下手に手出ししない方がいいよ。日本人に酷いことしたら、ちゃんとやり返すよ」って体制を取っておくことで「抑止力」にはなると思います。

現実的に考えているだけで、軍隊をぜひ持った方がいいと考えているわけでもないし、軍隊を持ったからといって、戦争できるぜ!みたいなことではなく、憲法には「自分から武力で他国を攻撃はしない」という一文は必ず入れて欲しいと思います。

自称・イスラム国の犠牲になった日本人お二人のことを考えてもそうですが、あれだけ国中で大騒ぎして「日本人が誘拐されているのは同じなのに、北朝鮮にはなんで及び腰なんだろう?」って思った人も多いのではないでしょうか。

やられていることは同じですよね?

自分の国の人たちが誘拐・拉致されて、脅しのネタに使われているんですよ。
特に有名人の家族なわけでもなく、普通につつましく暮らしている日本国民が大半です。
だから、それはもしかしたら、自分や自分の家族だったかもしれないわけです。

北朝鮮の場合は、ひとりふたりの話じゃないのに、自国民が誘拐されても何しても、ほとんど何もしてきませんでした。

北朝鮮は自称ではなく一応本当に「国」なので、扱いが違うのかも知れませんが、これがもし日本に軍隊というものが存在し、もし日本人を誘拐したら、日本軍が飛行機を飛ばしてやってくるかも・・・・と考えるだけで、そうそう多くの人が犠牲にはならなかったのではないでしょうか。

それなのに安倍総理がちょっと安全保障がどうとか言っただけで、まるで誘拐された方が悪いように安倍さんを右翼呼ばわりする人が多いのには驚きます。

その人たちには目も耳もないのでしょうか?

日本は悪いことをしたのだから、仕方ないなんて言ってる人には開いた口がふさがりません。
もし、「日本が悪いことをした」ことが本当だったとしても、やられたらやり返すなんてことをしていたら、暴力は暴力を生み、憎悪は憎悪を生むだけなのに、なぜそれが分からないんでしょうか。

私は別に日本軍を作って、武力で日本人を奪還しろと言っているわけではないんです。
そんなことをしても、結局、次の暴力を生むだけだからです。

したたかな外交というものが求められると思いますが、安倍政権にそれができるのかどうか、というより、ぜひやって欲しいし、さらわれた人だけではなく、その家族の一生をも奪い去った問題を絶対に忘れないでもらいたいです。

悪いことをした本人が変わるのは、非常に難しいです。

昨日読んだニュースに衝撃的なことが書かれていました。
自称イスラム国にとらわれて、火で焼かれて殺されたヨルダン軍のパイロットですが、処刑の前に大量の鎮痛剤を投与されていたというのです。

自分に何が起きたか分からないようにとか、暴れたりしないようにという意図だったとか話していたとサウジアラビアのニュースの引用があったようです。

そうだとしたら立っていられなかったのではないかということから、この話は嘘だという見方も多いのですが、嘘だったとしても、そんなことを今になって流すのは、自分たちがいかに残虐非道なことをしているか分かっているからだと思います。

実際、状況が分かっていなくて、自称イスラム国の言葉を信じて参加したけれど、単なる人殺しの集団だとわかって抜けたいと思っている人も多いみたいですが、そんなことをしたら殺されるし、国に返っても逮捕されてしまうのですから、やめたくてももうやめられないわけです。

テロとの戦いなんて言っている側も、結局のところ対処療法だけしかできないので、ウサマ・ビンラディンを殺したってテロ組織がなくなったりしないし、アメリカがフセインを殺したことで、今まで抑圧されていた対立組織が力を持ったりして、もっと残虐なテロ集団まで出てきてしまいました。

今、テロと戦っている国がイスラム国に参加している人たちがどうしてあんなものに魅力を感じてしまうのかという根本を考えて対策を打たない限り、殺し合いは延々と続くでしょう。

そして、それに鈍感になってしまうことが本当は一番怖いことなんだと思います。