あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

不肖・宮嶋 南極観測隊ニ同行ス 読了

読み終わりました。

男性向けの雑誌に掲載されていたということで、内容的に結構お下品な表現が多く、女性の目をちっとも意識していないので、ダメな人にはダメな本かも(笑)

宮嶋氏が同行した越冬隊が滞在するのは、昭和基地よりさらに内陸の標高が高くて空気の薄い場所(ドームふじ)なので、電源落ちたら即死を意味するという過酷さで、水もなく施設も昭和基地とは比べものにならないため、入浴もできなくはないが一苦労で、ここに1年と言われたら、私なら懲役の方がいいと思ってしまいそうでした。

しかし、マイナス40℃って、どんななんでしょうね。
それがもっともっと下がるんですから、「金属に触ったら即凍傷」って(笑)
間違って金属のサングラスを掛けていて耳が凍傷とか、考えられない!!
氷をスプーンですくって食べて、舌にはり付いて怪我しちゃうとか、バカだなぁ~。
でも、分かる気がする。
習慣とは恐ろしいもので、つい「手づかみじゃなくてスプーンで」って考えちゃっても仕方ないですよ。

まったく陽の出ない期間もあったりして、精神的にちょいとおかしくなっても仕方ないと思われる場所です。

宮嶋氏の視点では、隊員たちが怒るのも無理がないほどの隊員のお下劣ぶりが見て取れますが、巻末にちゃんと謝罪文が載っていました。

ちゃんとした研究を日々行っている隊員たちからしてみたら、息抜きで女装していた時や飲酒している時のことなどばかりをクローズアップされたらたまったもんじゃなかったでしょう。

まぁ、あの状況では「こういうことがワシの視点」ということなんでしょうね。

とはいえ、文章自体は宮嶋氏が書いているわけではなく、宮嶋氏が作成した膨大なデータ資料を基に勝谷誠彦氏が執筆したものだそうですが・・・。

素人(?)が南極に行って、いったい何ができるのかというのが、この本を読むとよく分かります。
ええ、たいしたことは、何もできません(笑)
ちょっとしたお手伝いが関の山です。

ちょっとしたお手伝いでも、宮嶋氏にとっては地獄の試練とも思えるわけですから、こんなところで1年数か月を過ごす隊員の方のご苦労は並大抵ではないでしょう。
最近は、あまり話題にも上りませんが、もっと注目してもいいのではと思ったりしました。

今は、越冬する女性隊員もいらっしゃるそうですが、昭和基地でなのか、それともドームふじまで行くのかはわかりませんでした。

あそこで女性が長期間過ごすのは、いくらなんでも無理では?と思うのですが、もしドームふじでの越冬を経験された女性がいらしたら、数々の問題をどうクリアしたのか、ぜひ聞いてみたいものです。