あじゃみんのブログ

美味しいものや、経営する雑貨店のこと、女性の心身の健康について、その他時事ネタなど好き勝手に書いているブログです。

ヤング≒アダルト -痛い人ってこういう人なのね-

ピーターパン症候群て聞いたことありますか?

1983年にアメリカの心理学者、ダン・カイリー博士の著した『ピーターパン症候群』(原題:Peter Pan Syndrome)で提唱された精神疾患としての概念で、正式な精神疾患として認められているわけではないそうですが、大人になり切れない大人の精神疾患として話題になりました。

その症状といえば、言動が「子供っぽい」という特徴を持ち、それが行動や言動にも関わってくるようですが、いわゆる大人の価値観になじめないために社会に適応できないというのが概要です。

また、その疾患を持つ人は、ほとんどが男性として知られているそうです。

では、「女性」の場合はどうなんでしょうね?

この映画「ヤング≒アダルト」は、年齢は立派な大人でありながら、大人になり切れず、なんとも痛々しい言動を繰り広げる女性の話です。

もう、何が痛いって「その状況でそんな勘違いできるか?」って突っ込みたくなるレベル。

考え方が自己中心的で、まさしく「世は我のためにあり」な女子高生的思考から脱することができない37歳バツイチ女が主人公です。

容姿に恵まれ、ド田舎から都会に出てきて働いているメイビス・ゲイリー(シャーリーズ・セロン)は、ヤングアダルトというジャンルの小説を書いているライター・・・といえば聞こえがいいが、本当は表に出ないゴーストライター

書いていたシリーズも人気がパッとせずに最終回となってしまい、結婚にも破綻してブラインド・デートで知り合った男性と一夜を過ごし、心の友は一匹の愛犬とお酒だけという、これだけ読んでも寒くなりそうな女性です。

そんな彼女に昔別れた元カレから「赤ん坊が生まれました♪」とお知らせメールが届いたから大変。

「彼は私の運命よ!」

と、何を思ったのか荷物をまとめて故郷に帰ります。

彼に電話を掛けて再会となるのですが、その後の展開がまた・・・・。

もう、なんというか、「痛い話」という以外言葉が出ない映画なのですが、もちろんそれだけで終わっているわけではありません。

見ていて思ったのですが、己を知るって案外難しいことなのかも。
うまくいっていない時って、なんとなく自己弁護したくなってしまうし、そうなると普通なら「おいおい、バカ言うなよ」って客観的になれる事柄にも目を瞑りたくなってしまうものかも知れませんね。

また、シャーリーズ・セロンの演技が上手いので、結構身を入れて見られてしまったところもあります。

あんなに綺麗でも世の中そんなに甘くないわけねって、そういう人・・・本当にいるだろうなぁ~と感じてしまいました。

ちょっと違いますが、京都大学の大学院を出てドクターを持っているのに講師として働いても月収が6万くらいにしかならず、ゴミ収集のバイトをしている人の話を読みました。

ポスドクって、結構就職できずにあぶれている人多いみたいです。
結構海外に働き口を見つけたりする人も多いようですが、日本では企業に行こうとすると新卒だと年齢も高いから何もできないのに給料は高いというので毛嫌いするところも多いとか。

必死で勉強して博士号まで取ったのに、あんまりですね。
社会が整備されていないのに、博士号の取得推進に力を入れてきた政策にも問題があるようです。

映画に話を戻しつつも本筋とは関係ないのですが、元カレに会うために化粧をするシーンで、「塗り壁か?」ってくらいリキッドファンデーションを顔に付けたのを見て、毛穴をパテでふさいでるみたいって笑いました。

あれくらいしないとダメなのねー。

美貌その他にまったく縁がない私は、シミ隠しにBBクリームを塗るくらいですもん(笑)

そういえば、YouTubeで化粧するとこれだけ変わるとかいうのをUPしている人とかいますけど、女性ってメークであれだけ変わるんですねぇ~。

しかし、彼氏がいたとして、もしあの化粧した顔しか知らなかったら、すっぴんになった時のその人を見たらきっとのけぞると思うのですが・・・。

「主人にすっぴんを見せたことがない」

って主婦の話を聞いたことがありましたけど、冗談かと思っていたら、これなら納得!と思いましたよ。
素顔さらしたら離婚されるかもと考えるのも無理はありません。

ナチュラルに生きるのが一番ねと思いましたっけ(笑)

Youngadult

ヤング≒アダルト
(2011)

原題: YOUNG ADULT
監督 ジェイソン・ライトマン
脚本 ディアブロ・コディ

キャスト:
シャーリーズ・セロン(メイビス・ゲイリー)
パットン・オズワルト(マット・フリーハウフ)
パトリック・ウィルソン(バディ・スレイド)
エリザベス・リーサー(ベス・スレイド)
J・K・シモンズ(-)
コレット・ウォルフ(サンドラ・フリーハウフ)
ジル・アイケンベリー(メイビスの母)
リチャード・ベキンス(メイビスの父)