以前勤めていたのが外資系なので、人の年齢を聞くということはほとんどありませんでした。
親しくなって、個人的に話すようになってから、そういうプライベートな話題になることはありましたけど、仕事をする上で立場等は重要ですが、年齢がいくつかなんてことはまったく関係ありません。
それに最近は皆さん若く見える人が多いので、会社の掲示板で「○○さんが定年退職」みたいな記事が出ると「えっ!?○○さんてもう60歳だったの?」とびっくりする人がほとんどです。
年齢が高くなると服装などにもそれなりにお金を掛けている人が多いので、パリっとした感じの人も多かった気がします。
まぁ、私のように服なんて清潔であればあまり構わないというのもいましたが・・・(笑)
ネットで「ヨソではいえない社内のトラブル」というお悩み相談的なシリーズがあるのですが、それが結構面白いんです。
仕事にまつわる悩みを社会保険労務士の方などが法律に基づいたアドバイスをするというものなのですが、中にはえっ?という相談も多くあります。
最近の相談では、「会長秘書が年齢詐称していたが解雇できるか」というものでした。
法律では、年齢による差別を禁止しているため、募集時に広告などに年齢を書くことはできません。
しかし、選考の際に年齢による選別がないかどうかは、まったく分からないわけです。
ひとつ前の派遣の実体にも書いたように、言ってはいけないというだけで、年齢選考はほとんどの会社がしていることだと思います。
質問をした会社は、-会長の意向で「秘書は25歳から35歳」の人しかなれず、35歳を過ぎると他部署に移動させたり、退職することになっている-と、相談以前に何それ?という規則の話をしていました。
相談内容は、元客室乗務員で、大手企業の勤務経験もあるAさんを雇って1年経った時に社内の書類を見ると、社会保険等の書類には今年36歳となっていて、履歴書の年齢には合致せず、本人に確かめると「書きなれない和暦だったから間違えたのかも」といい、秘書の年齢ルールは入社後に知ったが、仕事には関係ないので自分から申告しなかったと言われた。会長に報告すると「詐欺だ解雇しろ」と激怒され、これで解雇してもよいかというものでした。
虚偽申告という意味では、Aさんにも落ち度がありますけど、法律以前に、こんな人をお飾り扱いした会社が許されるのか?というのが私の疑問です。
確かに会長の秘書って、会社によって業務に軽重があると思います。
私の友人(もちろん美人)が以前ある会社の会長秘書をしていたことがあるのですが、話を聞くと「老人の話し相手」的な感じがして、面白かったのを覚えています。
年齢的にも老人なので、そんなに激務ではなく、日程の調整もそう大変ではないし、あとはお茶を淹れたり、お出かけの時に社用車まで一緒に行き、「いってらっしゃいませ」と頭を下げて見送るとか・・・。
そんなだったら、美人で気が利く人であればって感じでしょうし。
でも、前の会社の社長や会長はいつもいつも予定がいっぱいで出張も多く、暇なんてない方たちでしたから、秘書は秘書で大変だと思います。
相手になる方たちが、業界の偉い人ばかりなわけですから、しっかりとした人じゃないととても勤まりません。
会長はアメリカ人で、年齢も若い方でしたので、秘書の方はベテランの女性社員でした。
・・・ともあれ、25歳から35歳しかNGなんて、そんな差別はどうにかならないものかって感じですね。
35歳になるまで、しっかり仕事をしているのに、年齢になったから他部署に移動や退職をさせられるなんて、酷い話です。
でも、これが現実なんでしょうね。