ブータンのワンチュク国王陛下ご夫妻が来日された話題で、陛下の国会でのスピーチが素晴らしかったので、ついでといってはなんですが、以前からブータンで働く日本人女性のコラムを読んでから気になっていた、ブータンについて調べてみようと検索していた時のことでした。
公務を欠席された雅子様バッシングのすごいこと!
引用されていたデヴィ夫人の「雅子様廃妃嘆願署名」の話題まであって、こりゃーすごいわと思わず読んだりしてしまいました。
確かに皇太子妃という重要な立場でいらっしゃるにも関わらず、メンタル面のご病気というのは問題だと思います。
雅子様のキャリアを否定するような動き・・・と皇太子様が異例の発言をされたことから分かるように、本当に否定の動きだったかは別にして、皇室という世界が雅子様の価値観と相当違う世界だったのだと想像できます。
ご公務から山登りに至るまで、外に一歩でたら四六時中人に見られるような生活では、今まで外国暮らしも長く、伸び伸びと生活してきた女性からしたら、おかしくなってもしょうがないなぁ~というのが私の感想です。
とはいえ、やはり立場は立場。
秋篠宮家に譲ればという意見が出てきても、仕方ない面もあると思います。
嬉々として公務に励まれている紀子様とは、まったく対照的ですから、そう言われても仕方ないですね。
まぁ、紀子様は大学時代から「絶対に宮様と結婚する」という強い意志があったそうですし、ああいう世界に憧れもあったので、大変なご公務もしっかり励まれているのでしょう。
結婚したのが間違いというのもなんですが、正直言って「皇室から」言われたら、断る選択肢などないのだそうです。
友人は、お嬢様が集まるような有名大学出ですが、彼女の学友たちの中でも相当なランクの家のお嬢様たちは、皇太子様が独身の頃は宮内庁から「茶話会」のご案内などが来て、もちろん断ることなどできず、当日は迎えの車まできたりして、お妃候補になるかならないかという方も何人かいたそうです。
もちろん、そんな気はこちらにサラサラないので、そういう場合は「外国に行く」とか「別の方とのお話がございますので」と、どうにもならない状況であるという理由を述べて辞退という以外にこちら側から断ることなどできないとのことでした。
「もう、すごい嫌がってたよー(笑)」
って、当時の話をしてくれた友人が言っていたのを思い出します。
ましてや、雅子様は皇太子様の意中の人だったわけですから、何とかしてお断りしたかったのでしょうが、そうはいかなかったのかも知れません。
幸い、皇太子様が愛情深い方だったので、その後は仲の良い姿を見られていましたが・・・。
普段、皇室など考えもしない私ですが、国賓が来日された時に皇太子妃の姿がないというのは、日本人として確かに寂しい気がしました。
批判があるのは仕方ないにしても、メンタルな病気についての無知な発言が多いのは気の毒に思います。
なぜか私は幼い頃から精神的な病を患ったりする人が周りにいたりして、中には残念なことに自殺された方もいます。
昔の事なので、やはりなかなか周囲から理解されず、苦しんだ結果の自殺だったと今では分かります。
我まま病、遊びは出来るのに公務は欠席なんて!とかなり酷い言われようでしたけど、本当に雅子様がそのご病気というのが前提ですが、これはかなり無理解ですし、酷い話です。
「これが原因であろう」という事柄がはっきりしている場合は、その負担を軽減するために周囲の協力が必要ですし、重い場合は薬物も併用して日常生活に戻れるようにします。
なるべく自分が好きで、精神的な負担も軽く、できることから始めるというのが通常で、徐々に以前のような日常に戻れるようにするのですが、その原因が「職場」だったりすると、そこに戻ることでまた負担を感じてしまい、日常で普通に生活できるようになったのに、また悪くなってしまう・・・ということが度々あります。
本人も色々なことが出来るようになったので、「もう大丈夫だろう」と復帰するのですが、病の原因となったことを再度するというのは、やはりかなり負担(例えその負担を軽くする配慮がされている場合でも)らしく、頑張ろうと思うあまり、また具合が悪くなる・・・という悪循環があるのです。
酷い時は、人と話すこともできなくなったりしますから、徐々にリハビリして外に出るとか自分が好きな人たちには会って一緒にお食事をするとか、そうやって治療していくので、傍から見たら、「食事や遊びには行くくせに、仕事はできないなんて我まま」と映ることが多いため、それも更に本人の負担になっていくようです。
皇族の方は、公人の中の公人ですから、廃妃という意見が出るのは仕方ないですし、その方がご本人のためでは?というのは、私自身も思います。
ただ、メンタルな病について、あまりにも無知な発言が多いのは問題だと思っています。