あまりにも頭にきたので、もうひとつ書こうと思います。
朝日新聞社発行の「AERA」という雑誌が、19日発売の表紙をこんなものにしました。
風評被害を助長すると批判され、後で謝罪したそうですが、もう遅い。
放射能がくる・・・という表現自体間違っています。
だいたい、「放射能」というのは、「放射線のような放射性物質を出す能力」のことで、
その区別もつかないような馬鹿が書くとこうなるという典型です。
こんなことを書くのなら、最低限その程度は調べろ!!
どこを撮ったのか知りませんが、もしこれが現場の作業員の写真であれば、
現地で作業をするのに防護服を着るのは当たり前のことで、それを扇情的に紹介したら、遠くにいる避難民や私たちに「こんな物を着ないと危ないのか」という間違った印象を与えてしまうのは否定できません。
たぶん、中の記事はきちんとしたレポートなのかもと100歩譲って考えたところで、
みんながアエラを読むわけではないので、逆効果です。
ただでさえ、一般の人に被害など出ていず、現場で作業してくださっている方たちの決死の苦労も報われそうなところまできているのに、大手出版社が今人の恐怖心を煽るような行動をとるとは、いくら怖がらせるのがメディアの仕事だからといって、これは酷すぎます。
海外メディアならまだしも、日本の大手出版社ですよ、朝日は。
もともとどうしようもないとは言われていましたが、こんなだったとは。
政府の広報がヘタクソなのは毎回書いていますが、現場は疑心暗鬼で厚生労働省の指示もないのにヨウ素剤を配布しはじめたりしています。
ああいうものは、正しく服用しないと却って健康被害を与える恐れがあるので、慎重に扱わなくてはいけないのにみんなが浮き足立ってしまっています。
食品衛生法には食品に対する放射性物質についての規定がないので、今回暫定規制値を設けたそうですが、そもそも食品の安全性基準は、非常に厳しく設定されるため、大丈夫と言われる値より、さらに何十分の1とか、「これでもか」と厳しい値を設定するので、その値の○倍程度なんて、実際はたいしたことありません。
もちろん、その汚染度合いがずっと同じ濃度で保たれた場合には、後の健康被害も考えなければいけないのですが、今はそんなことを計れるほど日数が経っていないし、付着した放射性物質は洗えばほとんど落ちてしまうので、もともと何の心配もないくらいの数値で、しかも水洗いしてしまえば50%~80%は落ちてなくなってしまうというのに。。。
Twtterのコメントで「恐怖心をあおる意図はなく、福島第1原発の事故の深刻さを伝える意図で写真や見出しを掲載しました」と謝罪したそうですが、誤解を与える表現であることは誰しもが分かることなので、今回ばかりは許せません。
外から見て冷静に判断できる我々と違い、発電所周辺の人たちからすればただでさえ「放射能」だの「放射性物質」だとかいう言葉で「原爆被害」のような間違ったイメージを持って怖がってしまっている人が多い中、大手メディアがこんなことしてどうするのかと思います。
腹立たしいのは、こういう報道などがあって、「買ってみるか」と思う人もいるので、
部数が伸びて結果的に編集部が笑う結果にならないことを祈ります。
朝日新聞社など潰れてしまえ!!