最近、3D上映に疑問を感じていたので、アリスも見る気がしなかったのですが、有楽町のスバル座で2D上映をしているというのと、隣の席の子が「株主優待券があるので」と誘ってくれたので、無料鑑賞してきました。
赤の女王(ヘレナ・ボナム・カーター)と白の女王(アン・ハサウェイ)は、対立する姉妹。
以前、王冠を妹から奪った赤の女王は、アンダーランドを恐怖で支配していた。
チョッキを着て懐中時計を持った白うさぎを目撃したアリスは、うさぎを追って穴に落ちてしまい、地底にある国アンダーランド(アリスの言うワンダーランド)へ落ちてしまう。
そこは、小さな子供の頃に一度来たことがあったのだが、大人になった今ではすっかり忘れてしまい、言葉を喋る動物たちに驚き、また予言書の中で怪物を倒すのが自分だと書いてあると言われても信じることができず・・・。
とまぁ、こんな感じでストーリーはいたって簡単。
良い者がいて、悪者がいて、それを倒す勇者が・・・わたし?![E:eye]と誰が見ても分かります。
お話はオリジナルとは違った物語ですが、メインキャラの三月兎ややまね、そして帽子屋というキャラクターは健在です。
もちろん、姿を消すことができるチャシャ猫も。
この手の映画(原作)が難しいのは、英語のせりふの訳です。
不思議の国のアリスは、英語の「韻」を踏む言葉遊びが各所に散りばめられているので、映画も当然そういうせりふがたくさんあります。
「’」なんて記号をつけながら「この言葉と次の言葉は韻を踏んでいるんです」的な書き方になっているのですが、日本人にしてみたらうざったいとしかいえません。
ある程度英語が分からないと字幕だけでは「だから?」みたいになっちゃいますね。
英語がちょっとできる人でも、韻を踏んだところとかは難しいので、分からない人は無視するしかありません。
私も無視しました。
文章なら見てわかるけど、せりふだと着いていかれないところも多いからです。
3Dを意識した演出がたくさんあるのですが、見ていて「これ飛び出していたら、目が疲れるだろうなぁ~」というところばかりだったので、2D上映で一切不満はありませんでした。
映画としての出来は平凡ですし、ティムバートン監督の作品にしてはグッとくるところがなかったので残念でしたけど、普通にファンタジーとしてみればそこそこ面白いです。
色彩は綺麗でした。
欲を言えば、主演のアリスを演じた女優さんがもうちょっと可愛いあどけなさの残る感じだったら、もうちょっと興味を持って見られたかも。
彼女が悪いというよりも、ちょっと暗いキャラにしすぎたなという感じです。
2Dなら、見て損した!という気分にもなれず、楽しいひとときが過ごせると思います。
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アリス・イン・ワンダーランド(2010)
原題: ALICE IN WONDERLAND
監督 ティム・バートン
脚本 リンダ・ウールヴァートン
製作総指揮 クリス・レベンゾン
音楽 ダニー・エルフマン
原作 ルイス・キャロル
出演:
アリス:ミア・ワシコウスカ
ハッター(帽子屋):ジョニー・デップ
赤の女王:ヘレナ・ボナム=カーター
白の女王:アン・ハサウェイ