あじゃみんのブログ

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オリエント急行殺人事件(ネタばれごめん) ストーリー編

水曜日はレディースデー。

 

という訳で、仕事帰りに映画館へGO!・・・なのですが、昨年末風邪で1500円を無駄にしたスターウォーズにしようかなとも思ったのですが、あまり良い席が残っていなかったのと、アガサ・クリスティーファンの私としては、新しい「オリエント急行殺人事件」がどうなっているのかにも興味があったので、EXEシートが残っていたそっちにすることにしました。

 

(ここから続きを読むの内容になります)

 

オリエント急行殺人事件といえば、ミステリーの女王・アガサクリスティーが1934年に発表した本格推理小説です。名探偵エルキュール・ポアロシリーズの一作品ですが、雰囲気といい、庶民の生活からはかけ離れた内容といい、原作を読んだ時もその雰囲気にやられた!というくらい好きな作品です。

 

【完全ネタばれストーリー】

富豪アームストロング家の令嬢、デイジー・アームストロングが誘拐されて殺されたという悲しい出来事から派生した悲劇。デイジーの母はショックのあまり流産し、そのことで命を落とします。父であるアームストロング大佐は悲観のあまり自殺。

いわれなき罪を着せられそうになった子守も悲しみのあまり自殺しました。

その後、犯人は捕まりますが、肝心の主犯は逃亡し行方知れずとなってしまったのでした。

 

それから数年後。

中東で一仕事終えたポアロは、何日か休暇を過ごす予定でしたが、ロンドンでの事件の進展で呼び戻されることになり、その日のオリエント急行で帰路に着くことになりました。普通なら、季節柄空いているはずの一等車が満室とのことでしたが、ちょうど同じ列車に乗る予定のその会社の重役ブークが時間に間に合わなかった客の部屋に融通を効かせて乗車させてくれました。

 

一等車には、なんだか訳アリな感じの乗客がずらり。
ロシアからフランスに帰化したドラゴミロフ侯爵夫人だの少し知恵の遅れた女性宣教師だの、ハンガリーの伯爵夫妻だのと、そのほかにもなんだか一癖も二癖もありそうな人々が乗っていました。

その乗客の一人であるラチェットから身辺警護を頼まれたポアロですが、胡散臭いその男が好きにはなれず、お金のために仕事はしないし、あんたなんかに興味ないよとあっさり断ります。

 

そして、その夜、雪で立ち往生した列車内の部屋でラチェットは殺され、翌朝刺殺体となって同行の執事に発見されます。

二等車に乗っていた医師の見立てで、少なくとも大小12か所の刺し傷があるとのことで、致命傷はその中の深く入ったものではないかとのことでした。

 

ポアロは、列車が動いて次の駅に着くまでに事件を解決してくれとブークに依頼され、怪しい乗客全員から事情聴取を開始し、まったくの他人と思われていた乗客11名と車掌ピエール・ミッシェルの繋がりをあぶりだし、殺された男は、本名をカセッティといい、デイジー・アームストロング誘拐殺人事件の主犯であり、ポアロ以外の全員がアームストロング家と関係する人々で、この殺人はあどけないデイジーを愛した人々と娘の悲劇に命を落としたアームストロング夫妻の関係者が企てた年月を掛けた壮大な復讐劇だったのです。

 

真相にたどり着いたポアロは苦悩します。

本来なら、殺人は容認できない。しかし、今回殺されたのは、いたいけな少女を殺し、その両親や周辺の人々を地獄に叩き落した張本人です。

 

そこで、ポアロはふたつの答えを提示します。

ひとつは、何らかの理由でラチェットと対立していたギャング等の人物が途中の駅で列車に乗り込んでラチェットを殺し、すでに列車から降りたというもので、もうひとつはたどり着いた真相を警察に告げるというもの。

 

ブークは前者を選び、ポアロは、その結果を警察に渡すレポートに書くといって、その場を去りました。

 

オリエント急行の殺人 (新潮文庫 ク 3-4)

オリエント急行の殺人 (新潮文庫 ク 3-4)

 

 小説もいいですよ。